RISE Fishing Report

みちのく底物探検隊 再び

 小川さん

2002年6月22〜23日

対象魚:アイナメ、ベッコウゾイ、マゴチ
場所:松島
釣果:★★★★☆

丁度、昨年の今ごろである。 以前、ピンクから「東北はマゴチ、バッコバコですよ。20匹は当たり前!」などと景気の良い話を聞いた。平塚では一日粘って2〜3本釣れれば良い、とされるマゴチがバッコバコである。それでは、そのバッコバコ情報が本当かどうかチェックに行こう、と松島に乗り込んだのだ。

結果、情報はマジだった。マゴチは入れ食い、おまけに時間潰しにチャレンジしたアイナメのファイトにも驚かされた。正直言って、アイナメがあそこまで引く魚だとは思っていなかった。元々、アイナメなどを狙う予定が無かったため、 マゴチタックルで挑んだのだが、ことごとくラインブレイク。何とか数本ゲットできただけ。その他にも、ベッコウゾイやメバルなどの根魚も豊富で、とても印象深いゲームを楽しめた。

平塚へ帰ってきて、その状況を仲間に話たところ、是非、行ってみたい、根魚、爆釣を体験したい、と名乗りを上げたのが今回の参加者。我ら釣りクラブ“グランドスラム”会長、小川さんと、ビッグフィシュゲッターの三堀さん、そして私。さらに、現地ガイド役として、向こうで合流するピンク(01,みちのく底物探検隊参照)の4名。昨年は夜行一泊二日で、余りの好釣で時間が足らなかった。その為、今回は一泊多く追加し、夜行出発2泊3日の予定。さ〜、今年はどんな爆釣劇が始まるのか、楽しみである。

PM11:30 に平塚を出発。所々、休憩を入れて、待ち合わせの仙台港北インターに着いたのはAM4:50分。待ち合わせ時間が5:00なのだが、ピンクの姿が見えない。「着いたら連絡下さい。」という事で、電話してみると、異常な程ハイテンション。15分後、現れた姿は、今、起きましたというような顔。も〜!!

それにしても、天気が悪い。数日前から雨は降り、海上も予報では3mだとか。3m以上だと船が出せないらしい。そして、駄目押しの強烈な冷むさだ。いくら東北とはいえ、ココまで寒いとは。平塚では最低気温でも20℃を下回らない陽気だったのが、こちらでは最高気温でも16℃。風邪ひいちゃうよ〜。

「でも、週頭はこんなに寒くなかったんですよ。半袖で過ごせましたから。2〜3日前からかな〜?」だって。おいおい、大丈夫かよ〜。取りあえず、今回お世話になる“第5かなめ丸”の船着き場まで行って、船長と相談、ということになった。

桟橋では、一年振りの石幡キャプテンがニコニコ顔で出迎えてくれた。早速、本日の状況を聞いてみると、波はあるけど、今なら釣りになりそう。取り合えず行ってみて状況が悪くなり次第、上がってこようということになった。

早速、車からタックルを下ろし、準備開始。今回は昨年の悔しい思いから、「掛けたアイナメは絶対に取る」ということで、根から魚を引きだす為にヘビータックルを用意。アイナメ用にはロックハイパー 20lbを巻いたフリッピングロッド、ダイレクツ 16lbを巻いたEDGE PRIDE EPGC-666を使用。ベッコウゾイ、メバル等の根魚用にダイレクツ 6lbを巻いたEDGE EGS-602の3セット。リグは基本的に根をタイトに狙いたいので、1/2〜1ozのテキサスリグ。ベッコウゾイやメバルには1/4oz前後のジグヘッドを使用した。ワームは、グラスミノーL,パワーミノーやパワーシャッド。そして、バークレイパワーホッグの4〜5インチといったボリュームのあるワームを用意した。狙うはランカーサイズだけだ。

タックルをボートに積み込み、いざ、出発。曇天の空からパラパラと雨も降りだした。軽快に走っていたボートのエンジン音が変わるとともに、沖からドドド〜ンとウネリが入りだし、湾内から出るころには完全なウネリと化した。

昨年は湖かと思う位ベタ凪で、根際まで近づきピッチングで狙う釣り方だったのだが、今年は無理。フルキャストして、やっと届くかな?くらいのポジションでないと危ない。おまけに連日の雨で、海は激濁り。ウネリでちぎれた海藻やゴミが釣りを妨げる。

「はい、どうぞ」の合図で最初のポイントをチェック。根の周りを一周するが反応はゼロ。ポイントを移動する。

次に狙ったポイントは、先ほどよりは潮色が良い。でも、チョイ濁りだな。しかし、魚は素直だった。根際のグッドポイントに入った瞬間、一投目から小川さんがフッキング。が、残念な事にすっぽ抜け。それと同時に横で三堀さんがフッキング。ロッドが満月になり、根に潜られないよう、ファイトをしている。

アイナメ

無事、キャッチできたのは、45cmクラスのネウだ。やったね。その直後、又もや、小川さんがフッキング。今度はバッチリ決まったようでガンガンファイトを楽しんでいる。やはり、上がってきたのは同サイズのネウ。

アイナメ

現金なもんで、魚が釣れはじめるとテンションは一気にアップ。これが、我らグランドスラムのメンバーだ。

「当たってる、当たってるよ〜」「オラ〜!!」「あ、抜けた・・・」

「こっちも、ガツガツ言ってるよ〜。」「きた〜!!」

パターンさえ掴んでしまえば、こっちのもの。しばし、楽しい時間を過ごした。ルアーがでかいのか、魚が小さいのか、バイトの割りにすっぽ抜けが多い。

それでは、食い込みやすくするためにワームを小さくするとバイトが一切無くなる。それでは、と、元に戻すとバイトは復活するが、相変わらずすっぽ抜け。バイトが来たら、しばらく送り込んでからフッキングすれば、すでに根の中・・・。

フックサイズを換えたり、フッキングのタイミングを計ったり、こんな、試行錯誤を繰り返すうちにコツを掴んだ面々。コンスタントにゲットできるようになった。

ベッコウゾイ

が、先ほどのマッディーウォーターがポイントに回ってきた途端、バイトがピタっと無くなった。バイトが無くなったので、キレイな潮を求めて移動することになった。