RISE Fishing Report 2004

アオリにくびったけ

RISE 大高

今回からレポーターをつとめる大高です。今、アオリイカにハマッています。それも夜のエギングに。暗い海の底を想像しながらエギを泳がせ、イカを誘い、エギを抱かせる。あのアタリ、あの引き、そしてあの美しい姿。もしかして、これって恋? もうたまりましぇーん!

そんなアオリイカエギング、実を言うと本格的に始めたのはこの秋からなんです。それまでの釣行は、日中に小イカと戯れる程度でした。何度か夜のエギングにも挑戦しましたが、釣り方もアタリもわからずエギをロストするために行っているようなものだったのです。

これ程までにエギングにハマり、アオリイカが釣れるようになったのは1人のお客様のおかげでした。そのお客様と一緒にアオリイカを釣りに行き、釣り方やアタリの感覚を教えてもらったところ、その日のうちにアオリイカをキャッチすることができたのです。それから何度か釣行を重ねるうちにその魅力に取り憑かれ、ドップリとアオリイカにハマッていました。

大塚さん

大塚さん

私にとってエギングの魅力は、ショアから狙えること、ブラックバスやシーバスフィッシングなどと共通のテクニックを使えること、独特の引き味など、数え挙げたらきりがありません。もちろん食しても非常に美味なことは言うまでもないですが。

まだまだ私もビギナーですが、これからはじめる皆様に釣り方やタックルをご紹介したいと思います。上級者の方には物足りないと思いますが、どうぞ長い目で見てやって下さい。

それではまず、釣り方ですが、基本は底のズル引き。夜のアオリイカは海底にいる甲殻類を捕食していることが多いので、海底を歩いている海老等を演出する釣り方です。まずエギを着底させます。この時フォール中にアタルことも多いのでカーブフォールがいいでしょう。

底を取ったらロッドでボトムを感じながらズルズルとエギを引いてきます。少しでも重みを感じたらラインテンションを保ちつつその場でエギを止め、アタリを待ちます。アタリが無い場合は海藻に引っ掛かっている場合がほとんど。無理に引っ張らず、ロッドをシェイクさせフワッとエギを海藻から外します。

この直後にアタリがあることが多いので、海藻に引っ掛かった時はチャンスだと思ってアタリに集中してくださいね!底のズル引きの場合手前の方は根掛かり易いので、エギが近くまで来たら底を切ってゆっくりとエギを回収。イカは足元までエギを追ってくるので、エギにシェイク等のアクションを加えながら最後まで気を抜かずエギを回収します。

他の釣り方にはリフト&フォールやただ巻き、シャクリ等があります。イカが、泳いでいるベイトを捕食している時や、根掛かりしやすいシャローエリアでは有効です。様々なレンジで試してみて下さい。

イカのアタリにはいくつかパターンがあります。それはイカがどの様にエギを抱くかによって違ってきます。2本の触手を伸ばしてエギを引き寄せるようにして抱く時のアタリは、初めフッと重くなりその後にグンッグンッと明確な手応えが来ます。このパターンが一番多いようです。次に10本のあし全部でエギを抱く時のアタリはズシッと重くなりその後グーッとエギを持っていかれるアタリ。フォール中や中層を探っている時に良くあるパターン。

中にはエギを抱いた後その場でフォバーリングするイカもいるようですが、このアタリをとるのは難しそうですね!でもこういうアタリを出すのは大イカが多いそうです。アタリがあった様な気がした時には、戻ってきたエギを触って下さい。もしエギがヌルヌルしていれば、イカが触っていた証拠です。

とにかくキャッチ率を上げるためには疑わしいと思った時は全てアワセるのがベストです。少し勇気がいりますがね! アオリイカへのアワセは、エギの胴体を掴んでいるイカの足をカンナにずらして引っ掛けることをイメージして鋭くコンパクトに。大きく強くアワセてしまうと身切れしてしまいます。

次にタックルですが、ロッドはできれば長めの8フィート以上、感度が良くかつ硬すぎないものがお勧めです。硬すぎると、イカがエギを触った時に違和感を感じてエギを離してしまいます。リールは12LBのナイロンラインが100M以上巻ける大きさを目安に、ドラグが滑らかに出ていくものがいいでしょう。

ラインはナイロンラインの8〜12LB。ナイトエギングではPEラインよりもトラブルが少なく乗りがいいナイロンラインがお勧め。ドラグはアワセが効く程度のゆるめに設定しておき、状況に応じて調節します。

真鶴爆釣

エギは3.5〜4.0号のサイズで、根掛かりにくいスナッグレスシンカー搭載のもの。カラーについては悩み所ですが、ナイトエギングに限り私の経験から言わせてもらいますと、背中はピンク、オレンジ、茶色をベースに、下地のテープカラーを全色持っていた方がいいと思います。銀テープ、赤テープ、マーブル、金テープ、グロー等。ついつい長くなってしまいましたが、とにかくナイトエギングは面白い!

是非とも皆様にもこの楽しい釣りをやっていただきたい!バスしかやったことのない方にも、トラウトしかやったことのない方にも、上記のタックルがもし手に入らないとしても、まずはエギを数本揃えて釣り場に出かけてみてください!

アオリイカ

ホログラム銀テープのアオリーQ


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