現在東北・北海道などでブームになっているロッフィッシュ。私にとって初挑戦の釣りです。メインターゲットは産卵期を迎え、シャローに入ってきているアイナメとベッコウゾイで、今回はそれをボートから狙いました。
アイナメに関しては以前、北海道の網走港で30cmちょっとのサイズをメバルタックルのジグヘッドリグで釣ったことはありましたが、今回のスタイルはそれと全く別物。バットパワーのあるロッドに太いライン、1ozクラスのシンカーと大きめのワームを用いたテキサスリグというのが標準タックルです。
11月24日 A.M.5:00、原田さんとともに車で出発。東名、首都高、東北道、そして仙台南部・東部道路を使い5時間程で仙台へ到着。途中、東北のS.W.ルアーフィッシングの元祖、高橋盛元さんと合流し、寄り道しながらボートの待つ多賀城市へ。今回の釣行でお世話になったボートは松島シーネットさん。船長の石幡(いしはた)さんは、ボートでのロックフィッシュゲームの開拓者であり東北のオフショアゲームの第一人者です。
12時頃目的地へ到着。桟橋で午前組の帰港を待っていると、老夫婦がハゼ釣り。ここは塩釜湾に通じる運河のようです。しばらくすると午前組が帰港。東京から来たお客さんが3人で、グッドサイズのアイナメとベッコウゾイを数匹キープしていました。3人はゲームの楽しさとボート代の安さに大満足。また予約を入れたようです。
我々もいざ出陣!ボートは私と原田さん、盛元さんの3人を乗せて松島湾口方面へ。松島シーネットのボートはフラットで広く、5〜6人はゆうゆうと釣りが出きるくらいの大きさ。快適です! 移動中、元祖の盛元さんからアイナメの誘い方等を聞きイメージトレーニング、・・・のつもりが、初めて見る松島の風景に見とれちゃいました! 湾内に大小様々な島が点在していて、そのそれぞれが個性的な形をしている。初松島を船の上から拝めるなんて何とも贅沢。完全に観光気分でいると、15分程でポイントへ到着。さぁ、釣るぞー!
タックルはロッド: PALMS エクスプレション EXGC-706(7フィート6パワー)、リール:シマノのカルカッタ・コンクエスト 200DC、ライン:フロロカーボンの16ポンド。その先に3/4オンスのブラスシンカーとグラスビーズを通し、4/0オフセットフックを直結したテキサスリグ。ワームは Berkley パワーホッグの4インチをセット。
狙い方は、島周りのシャローエリアをキャストしながら広範囲に探っていく感じです。水深は3〜7メートル位で、とにかくボトムを意識しながらのボトムバンピングが基本。しかし着底後グズグズしているとすぐに根掛かりが待っているので、初めのうち私は恐る恐る着底確認。けれどその臆病さが災いして、フォール中のシンカーとビーズの接触をアタリと勘違い。エクスプレションの感度の良さには驚かされたものの、しばらくの間ボトムを取ることが出来ず当然アタリも出ません。
その間に原田さんと盛元さんはバイト連発。でもショートバイトでなかなか乗せることが出来ない様子。それでも私から見ればすっごく羨ましい! そんなショートバイトが続く中、盛元さんがこれでもかとばかりに大きくアワセを入れました。上がってきたのは48センチの立派なアイナメ。普段は冗談ばかり言ってる楽しい盛元さん、やる時はやります。「さすが元祖だなぁ」とちょっと尊敬。
まず盛元さんがアイナメをキャッチ(後ろに見えるは地蔵島)
バイトからパワフルなファイト、そしてランディングまでの一部始終を見せてもらい私も大興奮! 盛元さんの釣り方は広範囲を速いテンポで探っている感じ。ボトムバンピングというよりもボトム付近でのリフト&フォールと言う方が合っているかもしれません。低活性の魚をじっくりと食わせるのではなく、やる気のある魚を効率良く探していくスタイルのようです。私も「大きいアイナメが釣りたーい!!」と、原田さん、盛元さんから手ほどきを受け、仕切り直しで再スタート。すると今度は原田さんがグッドサイズのアイナメをキャッチ。サイズは盛元さんと同サイズ。「さすが原田さんだなぁ、いいなぁ」
原田さんもいいサイズをキャッチ
「つぎは私の番だ!」と力が入ります。するとボートの真下で鈍いアタリが。半信半疑に大きくアワセるとドスッと重さが! 生命反応を感じたのでそのままゴリ巻き。と、ゴン、ゴン、ゴンと頭を激しく振りながらアイナメが浮上してきました。「こっこれが有名なアイナメのヘッドシェイクダンスかぁ!」石幡キャプテンに丁寧にネッティングしていただき、45cmのアイナメをキャッチすることができました。「うれしー!」アタリが鈍く感じられたのは、リフト&フォール気味にボトムバンピングをしている時のフォール時にアイナメがルアーをくわえたためでしょう。
イェイ!
その後、フォーリングのアタリは判りづらいと判断した私は、根掛かり覚悟でボトムのズル引きに切り替えました。「明確なアタリを取って、自信を持ってアワセたい!」この頃ナイトエギングにハマッテいた私にはその釣り方が一番自分に合っていると考えたのです。でも案の定根掛かり多発。例えフロロの16ポンドラインを使用していてもルアーロストは避けられません。それでも「松島まで来たのだからいい釣りがしたい!」その思いでボトムを探り続けた結果、努力が報われ51センチのアイナメをキャッチすることができました。一番上の写真がその魚です。「神様、本当にありがとうございます!」
この日の最後はやはり盛元さんが閉めてくれました。41センチの大きなベッコウゾイをキャッチ!ベッコウゾイのファイトはアイナメとは全く別物で、超ランカーサイズのブラックバスを彷彿とさせる引き。すごいですベッコウゾイ!そして、さすがです盛元さん!
まあ、こんなもんよ。しっかり見てたか?
盛元さんは終始キャッチ後の魚の扱いに気を配っていました。アイナメは海水から出すとすぐに弱ってしまうとのことで、写真撮影の最中も一定時間が経過すると海水にしばらくの間入れ、アイナメの体力を回復させなければならないことを私に指示、真のエキスパートの姿を盛元さんに見ました。
2日目に続きます。