RISE Fishing Report 2003

ミノーイング de 爆釣! in 山中湖

毎年、桜が咲くころになると、バスのミノーイングが面白くなるシーズン。桜前線とともに気温も温かくなり、水温も上昇。湖によって、多少の前後はあるものの、バスの大好きなワカサギの産卵シーズンに絡んでくる。バスはスポーニングを控え、産卵で弱ったワカサギを狙い始めるのだ。

もちろん、元気なワカサギでも良いのだが、楽にお腹一杯食べるとなると、追い掛け回すより、フラフラと動きの鈍い産卵後のワカサギを食べたほうが楽。しかも、群でいるため簡単に多くのワカサギを捕食できる。

毎年、このワカサギ爆釣パターンを楽しみに各湖へ、ミノーばかりをボックスに詰め込み出かけるのが、ここ数年、毎年の恒例行事である。いつもならば、50cmも夢ではない丹沢湖へ足しげく通うのだが、今年の丹沢湖は御機嫌斜めで50cmオーバーどころか、数釣りさえ難しい状況となってしまった。

原因としては、急な気温上昇。水温が一気に上昇し、アオコが大発生。例年このシーズンでは考えられないアオコのおかげで、水質が極度に悪化。バスの活性も下がってしまった。ワームを使えばなんとか顔を見られるのだが、ミノーで釣ることに楽しさを覚えた者としては、躊躇してしまう。いつものミノーイング病が発病してしまった者としては、何処かでこのストレスを発散せずにはいられなかった。

  

さらに、今回は、つりビジョンの「フィッシングバム」のロケも控えていた。駄目な丹沢を諦め、何処か他の所はないかと模索していった結果。一つの湖が候補に上がった。

そう言えば、山中湖はどうだろう? と。平野ワンドが全面結氷をした年の春は爆釣!というのが昔からのセオリー。今年は全面結氷したし、条件としては問題ないのでは? 昔ほど湧水はなくなったが、バスはバス。そんなに変わらないだろうと状況を覗きに行ってみた。

まずは、お決まりの平野ワンド。水温が上がりやすく、湧水の多いこのポイントは、毎年、春から入れ食いが楽しめる場所。といっても、広いワンドの中にもピンスポットがあって、そこを狙わないと駄目なんだけどね。

上段:TTMシャッド48&60 左側:TTミノー 右側:フレッシュバック

まずはTTMシャッドで、今年のウィード状況をチェックし、ポイントを絞り込む。すでにこの時から始まっていた。バスの活性は高く、ウェーディングしている足元までガンガン追ってきた。でも、シャッドでは潜りすぎてしまい、TTミノーにチェンジ。

活性が高いので、早め&派手はトゥイッチ&ポーズで、ガツン。いきなりの40cmオーバー。この日は、岸際にワカサギやオイカワといったベイトも多く、より、ミノーに反応する条件だったのだろう。

シルバーボディーで、4投連チャンヒット。バイトが遠のいたら、TRのリフレクターが入ったボディーでアピールし、また入れ食い。結局、4時間程で20匹のバスをTTミノーとTTMシャッドでゲット。

 

TTミノーは絶対オススメ。固定ウェイトなので、強めのジャークを入れても、ウェイトが動かず、常にポーズ時は一定。尻尾が下がったりしないので、バスも違和感なくガンガンアタックしてくる。何よりもスゲ〜飛ぶ。ビックリするくらい飛ぶ。だから、陸ッパリでも全然問題無いのです。

これで、ロケのプラは完了。楽勝でしょ!と思ったのも束の間、ロケまでの4日間で気温は一気に低下。ロケ当日は、プラした日と20℃近い温度差になってしまったのだ。

築山さん、そのちゃん、私の3名はこの最悪な状況をどう攻略したのか? ミノーってこんな使い方があったのか? ワームより釣れるTTミノーの威力は? 気になる「フィッシングバム」は5月放映なので、どうなったかは釣りビジョンでお楽しみ下さい。

今のシーズンは、ワカサギを意識しているので、ワームだと難しい。現に回りでワームを使っているアングラーは、パッとせず、ミノーを使っているアングラーは、コンスタントにヒットを繰り返している。

これは、単にバスの視線の問題。もちろん、ワカサギ産卵シーズンでも、底の方にいるバスならば問題ないだろうが、ある程度水深があり、さらに、ワカサギやオイカワといった小魚は水面付近から中層に多い。

ってことは、底をズルズルするワームよりも、水面直下を泳ぐフローティングミノーや、弱ったワカサギをイメージしながら、イレギュラーなアクションをするサスペンドミノーにアタックしてくるのは簡単に解る。

でも、いくら釣れるミノーといっても、条件ってものを外せば釣れ無いのは当たり前!

ミノーイングに必要な条件として、エサがいる場所を狙う。一番簡単で、一番重要な事。バスはエサを喰いに来てるんだから、エサが居ないと意味がない。ショアラインを歩いて、ワカサギがたくさん見える場所をチェック。水深が浅いなら、フローティングのフレッシュバックで。水深がありそうな場所ならは、TTミノーで狙ってみよう。

カラーはズバリ! TR 系。答えは簡単だよね。

TTミノー

順光で見たとき

バスは下からワカサギを見る。ワカサギを見たことがある人なら解るけど、ワカサギを下から透かしてみると、ボディーが透けて見える。普通のペイントボディーや、フォロボディーは真横から見るにはアピールするけど、下から見ると黒いシルエットとしか写らないでしょ?

トランスルーセント

逆光で見たとき

TRカラーは光を通して、下から見るとモロにワカサギなのだー。まぁ、釣れて当たり前のカラーってことだね。

あとはアクション。基本はトゥイッチやジャーキングでミノーにアクションを付けるんだけど、水面で、産後のワカサギがプカプカしてるときは、逆にスローのタダ巻きが良かったりする。色々と試して、その日、その時間にあったアクションを探すのも大事。

ルアーも、アクションも解った! ワカサギパターンもあと少し。ミノーで簡単に入れ食いが出きるシーズンはGW一杯。パターンが解れば入れ食い体験出来まっせ〜!TTミノーとフレッシュバックのTRカラーを持って山中湖へ急ぐしか無いでしょ。

  


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