RISE Fishing Report

メンソ〜レ 巨大チンバニーに会う

キハダマグロ 30kg

2002年5月25日

対象魚:キハダマグロほか多数
場所:沖縄本島
釣果:★★★★☆

メンソ〜レ。も〜、気分はすっかり琉球の人。今回、気が付いたけど、私の中には琉球の血が流れてるね。今回は、沖縄遠征の話しさ。日差しが眩しい澄み切った青い空、そして、紺碧の海。沖縄は陸ッパリのライトゲームからオフショアゲームまで、どんなアングラーにも気に入るほどターゲットが豊富なんです。そんな最高のフィールドへ、今回は乗り込んみました。

今回の沖縄遠征の目的、それは“釣れるものは何でも釣る”。陸ッパリのライトゲームから、パヤオの回遊魚、ジギング、GT,そして、本場のアオリイカ・・・。こんなに欲張っていいのだろうか? でも、折角行くのだから、やれるのもはすべてやろう!

今回の参加者は沖縄病感染者の松井さん(といっても、今回が初めて)と、近藤さん、増田さん。そして、引率係兼ガイド役の私の合計4名。 待ちに待った5/25から3泊4日の“沖縄本島何でもアリアリツアー”が始まった。AM 5:30 に羽田空港で待ちあわせ。が、顔を会わせた途端、「遅いよ〜」の一言。彼ら、松井チームは 4:30 に着いていたとのこと。そんなに気合いを入れてど〜すんの・・・。

6:55 、ANA 911便は私たちを乗せて羽田空港を飛び立った。2時間ちょっとのフライトで目的地の那覇空港へ到着。我々のやる気で梅雨も何処かへすっ飛んだのか? 梅雨入りしたはずの沖縄で天気は快晴。こんな天気だ、モタモタしていられない。一分、一秒がもったいない。荷物をピックアップし、今回のベースとなるホテルにチェックイン。11時にはライトタックル片手にレンタカーに飛び乗っていた。

もちろん、今回は釣りがメイン。観光なんか一切なし。まずは、禁断症状が出始めているメンバーの症状を和らげるため、ホテルの目の前にある河口をチェック。大潮の干潮時ということで、リーフが顔を出しており、リーフエッジまでウェーディングできる。まずは、何が来るか解らないので、安全パイのシーバック70 CD・キンギョでチェックを入れてみる。

リーフエッジを速いテンポでトゥイッチしていると、足元のブレイクから何かがアタック、ゲットしたのは手のひらサイズのミーバイ(沖縄ではハタ系をなんでもミーバイと呼ぶ)。その後、しばらくチェックしてみたのだが反応なし。反応のない場所に長居は無用。ここはライトゲームアイランドなのだ!(と勝手に決めつけている)

次に入ったのは、事前情報で、「ティラピア満載ポイント」と聞いていた糸満市内を流れる報徳川。でも、大潮の干潮時ということで、水は少ないわ、汚いわ、おまけに風が吹いてしまい、釣りにならない。ここは、ライトゲームアイランド。パラダイスを求め移動移動。

次なるポイントは奥武島(おおじま)。ここもリーフが広がり良さそうに見えたが、一発ダツのお遊びがあっただけ。ン〜、ど〜したもんだか。でもここは、ライトゲームアイラ・・・。

次に来たポイントは馬天港の手前にあったクリーク。地元エサ釣り師がブッコミで何かを狙っている。 取りあえずチェック、ということで河口部に来ると、小さなベイトが盛んに追われているのだが、正体が解らない。ベイトのサイズにルアーを合わせ、ラピッド45にチェンジ。

すると、横で増田さんが、手のひらサイズのミーバイをヒットさせた。お〜! ライトゲームアイランド! 即、私にもヒットしたが、サーフスター 66SLではパワー不足。根に潜られてしまった。それを見ていた松井さん。俺も〜! と大興奮、即座にTTペンシルで水面を爆裂させた。が、残念、ラインブレイク。40cm前後のガーラだ。

それにしても、何処の川も汚い。透明度ゼロに近い状況だ・・。 その後、馬天港、知念港と探って見るがパッとしない。沖縄、大丈夫なの? みんなの脳裏に不安がよぎる。夕マヅメ、最初に狙ったリーフに行ってみると満潮時でリーフはすでに水の中。ロングキャストができ、シャローを攻められるフレッシュバックでチェック。一投目にヒットするが、4lb では相手にならなかった。

松井さんもお気に入りのTTペンシルでヒットさせるが、何もできないままサヨウナラ。 こんな貧果で初日は終了。でも明日があるさ。明日はパヤオでバホバホだよ〜。

翌朝 7:00。今回お世話になる正真丸の待つ港へ。なんと、港はホテルの裏。車で2分という近さ。今日はパヤオで、マンビカー(シイラ)、カチュー(カツオ)、チンバニー(キハダ)狙い。今日は糸満沖のパヤオに行くとのこと。タックルを積み込み、いざ出陣。

「マンビカーですか? も〜、マンビカーは釣り堀状態で、うざいくらい居ますよ。邪魔なんで退治してくださいね。」の言葉に一同、大興奮。すでにトラ模様が浮き出ている。みんなにマンビカーを任せ、自分の中では大型チンバニーと狙いは決まっていた。

1時間半後、前方にパヤオが見えてきた。が、なあんと、そこには予想外の展開が待っていた。日曜日ということもあり、すでに10艘前後の遊漁船がパヤオの周りに集まっている。ギョエ〜! トップ、ミノー、メタルジグと上から下までチェックするが、結果は・・・。

周りのエサ釣り船でさえ、魚をあげていない。このままでは時間が無駄。 2時間程でここを諦め、ジギングポイントへ移動。だが、ここでもパッとせず、松井さんがスマをゲットして終了。本当にここは沖縄なのか? シイラの釣り堀は何処?

3日目。今日もパヤオ。でも今日は昨日より少し遠い粟国島(あぐにじま)沖のパヤオへ向かった。初日、2日目のショックか、寝不足か、移動中は全員爆睡。でも、釣り師の性、エンジン音が変わると目が覚める。寝ぼけ眼で外へ出ると目の前にパヤオが。船も2艘しかいない。

お〜、鳥も飛んでてよさそうじゃん? 美味しそうな海をグルッと見回すと、一気に眠気も吹き飛んだ。なんと、カチューのナブラがアチコチにできている。これでこそ、沖縄パヤオだ!

「はじめの10分は女性陣にあげよう」この一言が運のツキ・・・。目の前には一面のボイルが広がる。でも興奮状態でまともにキャストが出来ない。じれったいけど・・・この10分が5時間位に感じられた。

よし! 10分たった。カツオにはこれ! バブルダンサー。 ナブラにキャスト、細かいトゥイッチで、ズバーン! 水面炸裂! ボブペンはエサ状態。ワンキャストワンヒットが延々と続く。みんなは、この2日間のストレスを発散するかのようにフィシングマシーンと化した。

その時、視線の先で巨大な水柱が立った。大型チンバニーだ! チャンスは一瞬、大型チンバニー対策で持ち込んだコーラルスター 8030i にタックルをチェンジする。でも単発で、船が駆けつけたときはもう、音沙汰なし。と思った瞬間、左横で巨体が跳ねた。反射的にライズの進行方向へ・・・マグロといったらコイツ“ガストン ツナポップ 200”をキャスト。

着水後、即、ポッピングを開始。2回目のポッピングで水柱が立った。が、魚が出た瞬間、水と一緒にポッパーを押し出してしまったのかプカンとポッパーが浮いている。いかん! フォローアクション。早めのポッピング3回でポーズ。その瞬間、後ろから巨大チンバニーが飛びだした。

「出た〜!!」

だが焦りは禁物。一呼吸置いてガンガンフッキング。8030i はバットから絞り込まれた。余計なラインを出されないようにファイトを繰り返す。数分後、水面に姿を現したのは30kgの大型チンバニー。やった〜! これよ、これをやりにここまで来たんだよ〜。

この1本に刺激され、松井さんもヘビータックルで挑む。次の瞬間、松井さんが叫んだ。が、フッキングが甘かったのか、ロッドから生命感が無くなった。その後、大型チンバニーは沈黙。また、カチューと小型チンバニーでお茶を濁す。相変わらずナブラは出っ放しで、静まることを知らない。

船が、パヤオ横まで流されたとき、巨大魚が水面で引き波を立てていた。すかさず、ツナポップ 200をキャスト。ポッピングするルアーにアタック。テンションが掛かった瞬間、フッキング! とともにテンションがなくなった。マーリンだ。ビルでリーダーを切られたのか、スッパリとやられた。

その後、トローリング船がマーリンとファイトを繰り返すシーンを見た。今年はマーリンの魚影が濃いのだろうか? そんな時だった、近藤さんがカツオとファイトしているとき、目の前のナブラが急に沈んだ、と思った瞬間、一斉に逃げ出した。何かに追われているようだ。

「早くしないと、バケちゃうよ〜。」と冷やかしていると、冷やかしが本当になってしまった。ジリジリとではあるが、ドラグが滑り出していく。でも、カツオがバイトする所は見えていたし・・・。もしや目の錯覚で良いサイズのチンバニーがヒットしていたのか? ボートでフォローしてもらいながら、出されたラインを回収。リーダーの目印であるノットレスが見えたとき、巨大な影が水面下に現れた。

何だ・・・? ドバババババー!

なんと、80kgクラスのブルーマーリンがテイルウォーク。この瞬間、全員の血管がブチ切れた。 さっきのナブラはマーリンに追われたナブラで、近藤さんにヒットしたカツオを喰ってしまったのだ。

しばらくテイルウォークを繰り返した後、今度は一気に真下へ。スピードはないものの、ジリジリとドラグが出され、最後は300mストックの20lbがすべて出されて終了。ま〜、しょうがないよ。相手が相手だし、20lb & 60lbリーダーのシイラタックルじゃね〜。

その後、ボートをパヤオの潮上へ移動すると、またもや、大型チンバニーが乱舞。もちろん、ツナポップ200をキャスト。又もや水面炸裂! 今度のサイズは先ほどの半分の15kg。

夕マヅメ、そろそろ上がりましょうか、の時にお待ちかねのマンビカー(シイラ)出現。すかさず、近藤さんがボルケイナーをキャスト。マンビカーはボルケイナーに一直線で水面炸裂!最後の最後まで見せてくれる。12lb タックルでファイトの末、上がったのは130cmのマンビカー。これを最後にパラダイス“二ライ13号”を後にした。

最終日、今日は船に乗っても遠出が出来ないということで、陸ッパリ。ドライブがてら、万座毛まで足を延ばした。ここには、以前お世話になった万座ビーチホテルがある。急遽であるが、挨拶がてら顔を出し、ライトゲーム船をお願いしてみると快く承諾してくれた。ここには、小型ボートでリーフエッジをラン&ガンし、ライトタックルで遊ばせてくれるシステムがあるのだ。

1回2時間なので、時間が無いけど、ちょっと遊びたいときにはオススメ。 リーフの外に出ると、アジサシが群れている。その下には40-60cmクラスのガーラがボコボコ。でも、追われているベイトが1〜2cmくらいだからミノーには無反応だ。

それでは、とターゲットを変更しワームでミーバイ狙い。リーフの色が変わるエッジに、ワームをフォーリングすると、一発でミーバイがヒット、ヤガラもヒット。結局、ガーラは出なかったものの、楽しいライトゲームで今回の沖縄珍道中は終了となった。

次回は11月を予定している。実は、終了後、オーバージョイの桜田氏から体に悪い情報をたくさん聞いてしまったのだ。すでに松井さんの頭の中は11月の沖縄釣行に切れ変わっているとか? 次回はビッグワンオンパレードで報告できるかな?