RISE Fishing Report

激荒れの八丈島釣行(1)

2002年4月4〜6日

対象魚:アオリイカ、カンパチ
場所:八丈島
釣果:★★★☆☆ 

「野呂チャン? 八丈に来れない? アオリイカ。日中エギングの取材をしたいんだけど。あと、ジギングの用意もしてきてね。」

電話の相手は、八丈島と言ったらこの人、そう、パパ大津留さん。(以下、パパと略させてもらいます。)

時期としては、ちょっと早いけど、すでに巨大アオリが陸っパリで釣れはじめたようだ。八丈島と言うと、アオリイカは4〜5kgがアベレージ、8kgのモンスタークラスもたまに上がるというからブッたまげる。

伊豆では3.5〜4号をメインで使っているのに対し、八丈島では5〜6号といった巨大餌木が当たり前に使われている。まあ、獲物がデカイのだから、餌木がデカイのもうなづけるけど・・・。でも、無謀と思ったけれど、あえて使い慣れている普段のタックルで今回は挑戦してみた。

出発当日、この日も八丈島はすんなりと僕を受け入れてくれなかった。どうも、僕と八丈島との相性は悪いらしく、まともな条件の日に当たったことが少ないのだ。羽田を無事に飛び立ったまでは良かった。が、八丈島が見え始め、着陸態勢に入ったとき、強風に煽られ、そのまま上昇。機内アナウンスでは「着陸不可能の為、羽田に引き返します」とのこと。

羽田に戻り、ドタバタと2便の搭乗手続などを済まして2度目の挑戦! 今度は無事に着陸できた。ホッ。でも、風が強いな〜。パパが空港まで迎えに来てくれ、そのままパパズインへ。

「いや〜、野呂チャン、いつも天気悪いね〜」と顔を会わせた瞬間、ママの一言・・・。それを言わないでヨ・・・。その後、ちょいと様子を覗きに行こうか、と神湊港へ行ったときの写真がこれ↓。

八丈島神湊港にブチ当たる巨大な波

これじゃ、釣りどころじゃないよ・・・。マジ、死んじゃうって。

夜、ナイトエギングに出かけた。場所は、影響の少ない場所を選んで、藍ヶ江港に。でも、いくら影響が少ないとはいえ、ウネリが凄く釣りにならない。翌朝も早朝に出船予定なので、早々に切り上げた。

翌日、AM 4:00。まだ風は止む気配がナイ。それどころか、北風が東風に変わり、最悪の条件になってしまった。これでは予定していたジギングは無理。そのまま、再び夢の中へ・・・。9時に起きて、日中エギングにGO!

風当たり面の神湊(かみなと)港、底土(そこど)港はもちろん玉砕。まあ、あの条件じゃ、ね。そのまま洞輪沢(ぼらわざわ)港へ。上から見た状態では、ウネリは強いがナンとか釣りになりそうな雰囲気。よっしゃ〜! と港に降りると・・ゲ! ダメだ。濁ってる・・・。移動、移動。昨晩入った藍ヶ江港に。

ウネリはあるが、水はクリア。なんとか釣りになりそう。タックルを準備し、いざスタート。水はとんでもないくらいクリア。遠くの餌木が丸見えの状態。しばらく粘ったが反応はない。クリアウォーターなら地味目のカラーさ。なんてことで、定番のオレンジから焦げ茶色にチェンジ。

読みは的中、一投目のフォーリングでラインが引ったくられた。が、痛恨のラインブレイクだ。折角のバイトだったのに。でもヒットパターンが解った。さ、焦げ茶、焦げ茶・・・・あれ? ナイ!

そう、やっと見つけたヒットカラーは一本しか入っていなかったのだ。じゃあ、ということで、ブルーにチェンジ。すると、2投目、シャクッたロッドがガツン! と止まった。き、来た〜!

およそ1.5キロのアオリイカ

一瞬、根がかり? と思ったが、0.1秒後に生命感を感じ、アセアセとドラグを緩める始末。あ〜、やっと八丈島で取材ができた〜。パパも「焦らないで、焦らないで。慎重に!」と少々興奮気味。

半信半疑だった日中エギングもパパの前で実績が出せて、納得してもらった。この一杯でパパも自信満々。この後、しばらく粘るが反応はなし。ポイントを八重根港へ移動した。

パパに実績のあるポイントを教えてもらいチェック開始。到着後、まずはシャローからチェックするが、反応はゼロ。少しづつ、水深のあるエリアにずれていくと、又もや、ガツン!シャクッたロッドに強烈なバイトが。でも先ほどよりは少々小振りで800gくらい。ん〜、調子が出てきた。

その後、底土港に移動するが、やはり大波で釣りにならず、夕マズメにもう一度、藍ヶ江港を狙うことになった。が、潮が動きすぎて餌木が思うように沈んでいかない。ということで、本日は2杯のアオリをゲットということで終了。無事、取材も終った。

4月6日の朝日