2001年10月27日
対象魚:アオリイカ
場所:和歌山県
釣果:★★☆☆☆
みなさま、御無沙汰いたしました。秋も深まってきましたが、いかがお過ごしでしょうか? そ〜いえば赤羽根以来ですね〜、フィッシングレポート。サボっていた訳じゃないんですが、ロケやら取材やらで、写真を撮ることができず、ズルズルと1ヶ月以上が過ぎてしまいました。
が、今回は久々の遠征レポートです。それも和歌山。今回の和歌山遠征は、なんと、アオリイカ大会に参加するため、遠路遥々のドライブなのです。
主催は、「スポーツフィッシングニュース」でお馴染みのフィッシュマン。この大会は、“世界釣り好き王選手権”の1戦で、バスやシーバスなど毎月色々なテーマをこなし、合計ポイントで、誰が一番“釣り好き”かを競うというもの。
その中で、今年は、伊豆、和歌山とアオリイカ大会が2戦あったものの、諸事情により、伊豆大会欠席を余儀なくされ、『今度こそ!』ということで、参加することになったのでした。
デイライトエギングの本場、関西の釣りを勉強するためにも絶好の機会。イカキチガイ3名(私、磯野さん、My brother の昌)は、Squid Spin を携えて和歌山県由良へ旅立ちました。さあ、結果やいかに?
何しろ、誰も行ったことがないところで情報がありません。すべてが「?」で手探り状態。こんな状態では、良い成績なんか残せっこない。やはり、大会に参加するからには、それなりの成績は残したいし・・・。
ということで、「前日入りして、大会エリアをまわり、軽くチェックしよう」ということになって、前日の朝 7:00 に平塚を出発しました。ナビの計算では目的地到着が6時間半後。夕マズメまで十分な時間が残るはず・・・でした。
しかし、世の中、そんなに甘くなかった。当日、東名高速は全線集中工事で、どこもかしこも渋滞しており、到着時刻はどんどん遅れていく。な・な・なんと、大井松田から、名古屋の先まで、ずーっと工事! いや〜、マイッタ。名神に入ってからも所々で渋滞、おまけに近畿道への分岐を見逃し、大阪市内を回れば、これまた、大渋滞。ヒエ〜、ダメな時はこんなもんです。結局、宿に着いたのは、夕方の 5:30。
トーナメントエリアを明るいうちにチェックしたかったので、チェックイン後、即出発。目ぼしいポイントでは、地元、ヤエン師がそこそこのアオリをゲットしていたものの、情報は、たったこれだけ。さ〜、どうなる?
夕食を食べながらも目が自然と宿の隣りの漁港へ行ってしまう。我慢できずにタックルを持っていざストレス発散。が、パっと見、磯場がらみで良さそうなのに、ボトムは全て砂地でした。伊豆のように、水の中まで磯、といったことがないから、もちろんノーバイト。翌日もあるので早々に切り上げ、就寝。
翌日 6:00 集合。待ちあわせの場所にはすでに多くの参加者が大会開始を待ち焦がれていました。大会は、予選、準決勝、決勝の3戦で、予選通過は参加者の50%、決勝は準決勝の上位5名で争われます。
ルールはキーパーサイズ、甲長12cmで、100g以上のもの。タックルはエギングオンリーで、ロッドはひとり1本、同時に2個以上の餌木は使用禁止。1戦目は5杯の総重量、準決勝、決勝は数釣り勝負。
スタート合図と共に、各選手、思い思いのポイントに急行しました。何てったって、予選は3時間半しかないのです。私たちの作戦は“数打ちゃ当たる作戦”。何処が良いのか? なんて事はサッパリわからないので、一番遠いポイントから戻りながらのラン&ガンになりました。
ファーストポイントは、前日、アオリのスミ跡バンバンで、エサ師が多かった方杭? の漁港。やはり、情報が出回っているのか、数人の参加者とバッティング。堤防の上はすでにエサ師に占領されているので、3人は磯場へ。
関西は2.5号などの小さい餌木を使うのが主流みたいですが、“ビッグフィッシュ=ビッグベイト”を信じ、私は3,5号で勝負。なんと、作戦が当たったのか、3投目で500gクラスがチェイス。が、やる気がないのか、スレているのか反応が悪い。が、しつこくトゥイッチをするとバイト! が、しか〜し!! 痛恨のフッキングミス。スミを吐いて遥か彼方へビュー! これが痛かった。この後、堤防の内側に戻り、キーパーギリギリの100gをゲット。即移動。
次なるポイントは、小杭の堤防。ここでも、参加者の姿がちらほら見えるが、「ダメだ〜」「ノンキーばっかり」と良い返事は返って来ない。やはり、堤防はエサ師や先行者で入れず、港内をチェック。係留ロープに着いているのが見えるのだが、すでに叩かれた後なのか、無反応。それでは、と磯場の方へ移動し、居着きを狙う。
が、磯場といっても、伊豆と違い、この辺りはボトムマテリアルのほとんどが砂地のよう。根がかりも無ければ、ズル引きしても何の反応もない。沖のブレイクにいるイカか、回遊物に当たるか、といったところ。
ここで、2杯目をゲット。ビシュ、ビシュとロングストロークでシャクっていたロッドが、ガツンと止まった。が、サイズは先ほどより、チョットいいかな? 程度。あ〜、時間がない。すると昌が登場。港内の見えイカを粘ってゲット、そして、先ほどのポイントでも1杯ゲットしており、合計2杯。
「どう?」「ここ、良いよ」と言った瞬間、ロッドが止まった。デカそう。足元に寄ったのは800gのキッカーサイズ。やられた〜。ここも、アタリが止まったので移動。磯野0,昌3,私2。磯野さん、ガンバ!
もう、時間がない、最後に選んだポイントは柏の港。ここでは、相当数のイカが釣られたのか、新しいスミ跡が・・・。しまった! ノーバイトのまま、検量所へ。
伊豆でも見慣れた風景だが…
すでに、検量が始まっている。みんな、サイズは伸びないまでも、しっかりとイカをゲットしてきているのは流石だ。ドキドキの検量。朝一に取ったイカが縮んでいたら一巻の終わり。さ〜・・・、「100g」お〜、ギリギリでセーフ。2杯で290g。難しいウェイトである。昌は、余裕の1,010gでクリア。
「それでは、準決勝進出のメンバーを紹介します。・・・・・」ドッキン、ドッキン。「今、名前の呼ばれなかった選手は・・ドッキン・・次回大会・・ドッキン・・進出です」
よっしゃ〜! ギリギリだったけど、なんとか予選通過。この大会で決勝進出が決まる。がんばるぜ〜!
準決勝は、1時間半。神谷の300m程のエリア。この中で28名が競い合うのだ。スタートの合図でテクテク移動。今回はポイントが狭い。ン〜、何処でやろうか? シャローを転々と打っていく。すぐにヒットしたが、ノンキー。でもシャローにイカはいる。周りでもポツポツヒットしていたり、持っている人を見かける。これが間違い。
この情報に惑わされて、無駄な時間をシャローに費やしてしまった。検量時間10分前。あ! 港があった。それも、検量所のすぐ横!! 気付くのが遅かった。チェックに入ると一投目から数杯のイカがチェイス。『ここだったか〜』が、すでに後の祭り。すぐにウェイインの時間が来てしまった。
検量後、やはり、上位は港内で数が釣れたらしい。もちろん、私たちは敗退。ン〜、甘かったね。
決勝も終わり、結果発表。「14位、野呂昌明。・・・27位、野呂善久」と散々な結果で終ってしまったけれど、伊豆ではわからなかった事や、勉強になることも多く、良い体験でした。後は地元の伊豆で試してみて、結果がどうなるのか楽しみ。
最後に、「帰りに買った有田みかんはうまかった!」以上。