RISE Fishing Report 2001

止め打ち? 渥美半島のカンパチ

寺田先生

2001年9月12日

対象魚:イナダ、カンパチ
場所:渥美半島、赤羽根漁港、丸万釣船(0531-37-0499)
釣果:★★★★☆

「ノロ〜、カンパチ、すげ〜ぞ〜!デッカいサイズはでないけど、あれだけ釣れれば面白いよ。お前なら絶対ハマるな!!」これは、寺田さんからの悪魔の電話。伊良湖岬のチョイ手前、赤羽根漁港という場所から10〜20分くらい走った場所でカンパチや、イナダがライトジギングで爆釣だというのだ。先日も丸万丸に乗って、良い思いをしてきたらしい。

まあ、平塚の庄治郎丸でもライトジギングでイナダは数が釣れるのだが、カンパチはポツポツ。サイズはともあれ、カンパチが爆釣となっては「ちょっと騙されてみるか?」と思ってしまうのが私。そして、もう一つ、私をここまで行かせてしまう理由は、午後出船ということ。普通、ボートゲームといえば、早朝出船。寝不足で船に乗り、帰り道は睡魔との戦い、というのが普通である。

が、ここは違う。午後1時出船ということで、のんびり出発がいい。とはいっても、平塚からは4時間はかかる。遠いな〜。え?4時間?なんだ、下田に行くのを考えれば、あとチョット走れば良いンじゃん。行くか!私の思考回路はこんなもんである。この話しを初めて聞いたのは8月の頭。この頃ではまだサイズも小さいということで、サイズの上がる9月頃どうだろうということで、この日に決定。

水深、サイズを聞くと平塚のライトゲームのタックルそのままで良さそうだ。こっちでヒットするイナダは30〜40cmクラス。たまに50cmオーバーがヒットしてハラハラするのだが、このハラハラ感がまたたまらない。

タックルはライトゲームということで、ベイトは、べイマティックBVC-603,PE1号。スピニングはべイマティックBVS-601 & 602で、ナイロンの4 & 8ポンド。リーダーは各20lb。そう、ロッドはすべて、べイマティック。それは、カーボン素材にくらべ、粘りのあるグラス素材のロッドは魚のパワーを吸収してくれるため、バラシが少ない。

カンパチやイナダゲームでのバラシは致命傷。ヒットが連発すれば、その群はジャンジャン活性が上がる。が、逆にその状態でバラすと、そのバラした魚に他の高活性の魚達も着いていってしまい、一気に食いが悪くなる。だから、バラシは致命傷となるわけだ。

できるだけバラシを少なくするためには、粘りのあるグラス素材のべイマティックに、伸びのあるナイロンラインがベストだ、と思っている。そして、あのサイズでもスリリングなファイトをしたいので、よりライトなタックルを使用しているのだ。だって、折角釣るんなら、楽しいほうが良いじゃん?

今回、赤羽根釣行の参加者は、ヒレのある魚が釣れないイカおやじこと、鈴木さんと、磯野さん。そして、急遽休みがあったから連れていけ!という大塚兄ぃ。私の4名。そして現地合流で、ガイド兼、そそのかし役の寺田さん。

朝、8時にライズで集合し、東名高速をひた走る。楽しい時間はあっと言う間に過ぎ 12:30、赤羽根漁港に到着。すでに他のアングラーはタックルを準備している。私たちもタックル準備、ボートにタックルを積み込み、いざ出発。

出発し、寺田さんにここの事について色々聞いていると、エンジン音が変わった。港を出て5分でポイント到着。ウソでしょ? 

当日は、前日に台風15号が過ぎたばかりで出船が危ぶまれたが、なんとか出れそうだ、というくらい海は多少波があり、濁りはバッチリ。こんな濁りで大丈夫なの〜?「へ〜き、へ〜き。食うときは食うって」と寺田さん。あ〜、大丈夫かな〜?

鈴木さん(イカおやじ)

水深25m。浅〜い。1ozのシーブレードをセット。ボトムまでカウントダウン。ボトムを取ったらジギング開始。平塚パターンのハイパートゥイッチング。シャカシャカシャカ・・・

そんな心配もあっという間に吹き飛んだ。船上のあちらこちらでヒットが続いた。みんなのロッドが次々と絞り込まれる。 

「うおー、ヒットー!」なんと仲間内の一発目は、兄ぃ〜にヒット。ライトタックルで良いって言ってたから、と言ったってサーフスター76SL & 4lb は舐めてるでしょ?

上がってきたのは30cmクラスのイナダ。い〜じゃないよ〜。たのしそ〜じゃないよ〜。

ヒットした魚をすぐにリリースすると、その魚に群がついていってしまうので、イケスに水をはって生かしておく。そして、ポイント移動の時に魚をリリースしてあげれば、魚も元気だし、活性の高い群を散らさなくて済むのだ。

これをスタートに、ヒットが続いた。お〜!ヒレのある魚が釣れない鈴木さんにもヒット。コーラルスター CGP-604i でファイトを楽しんでいる。い〜な〜、い〜な〜。

おお、磯野さんもヒット。磯野さんは、頭に八の字マークがはっきりと出ているカンパチだ。そのヨコでジギングしている寺田さんもべイマティックをバットから曲げてファイトを楽しんでいる。

今度は俺か?群が回ってきたぞ〜。と思いきや、アレ?来ないな〜。「ヒット〜」とまた、兄ぃ、鈴木さんがダブルヒット。何でだ〜!

周りではヒットが連発しているというのに、私にはヒットどころか、バイトすら無い。ヒエ〜。今日はボーズか。ここまで来て。悲し〜。

ルアーチェンジ、アクション、スピードと色々試せば試すほど深みにハマって行き頭の中は真っ白。ど〜しよう?

こうなったら、初心に還って、「釣れている人の真似をする」。これしかない。寺田さんの横にいって、タックル、ルアー、ジギングリズムをあわせる。と寺田さんもロッドがガクン。

『何で俺にはヒットしないの〜?』と思っていると待望のヒット。ガツンと来たね。ここまで2時間半。長かったな〜。やっぱり、迷ったときは「釣れている人の真似をする」これでしょ。パターンを掴むと、早いんだな〜。この後は連続ヒット、ビシバシヒット。今までの元をとらねばなるまい。

磯野さん

太陽が紅くなり始めたとき、イナダの群に遭遇。ここからは船上は凄い事になってきた。ワンフォール、ワンフィッシュ。ボトム付近で掛ければカンパチ、中層でヒットすればイナダと魚まで選んで釣れる始末。カンパチを狙いたくても、フォーリングでイナダがヒットしてしまい、沈まない時もあった。

テラ「知ってる?ノロ。止め打ち」

ノロ「何、それ?知らない」

テラ「だせ〜な〜。これだよ。バーっと巻いて、ピタ。すると・・・ほら、食った!」

テラ「どーだ、マイッタか!」

なんじゃ、そりゃ。ボトムまで沈めて、一気に10回ほどファストリーブ。そしておもむろにストップ。すると、ロッドティップがガツンと突っ込む。名付けて「止め打ち」。一発目でヒットしなかったら、2回、3回と繰り返せばいい。詳しくはムービーで。でも、VTR では緊張してしまってか、ヒットが無い。みなさんも試してみてね。

結局、7:00 と日が暮れるまでジギングを楽しみました。いや〜、小っちゃくても釣れれば楽し〜!

渥美半島のカンパチ(5:12, 15.3MB)