RISE Fishing Report 2001

相模川河口、大噴火!

ターゲット

2001年9月6日

対象魚:イナダ、メッキ、フッコ、カマスなど
場所:相模川河口
釣果:★★★★★

ジッとしていても汗が出て来るような暑さがウソだったかのような最近の陽気。短かった夏から秋に移り変わっているのが良く解る。毎年、この頃になると、オフショアロッドだけでなく、全く正反対のウルトラライトタックルもちょこちょこと出番を見せるシーズン。

今年は、ライトタックルの人気者、メッキの当たり年。どこで聞いても、未だサイズは手のひらには満たないが魚影の濃さは圧倒される程。すでに伊豆半島では至る所で目撃、そして、キャッチされている。

近場では、熱海港や、早川港でも姿を見せ始めた。それならば、そろそろだな、とこのシーズン、お得意の相模川河口へ様子を見に行ってみた。

年により、前後はするが、毎年、8月中旬頃から相模川河口付近にメッキたちは姿を現す。が、この頃はまだ、本当に小さく、ルアーにチェイスはしてくるのだが、フッキングするようなサイズではない。 果敢はチェイスを繰り返すのに、フッキングできないとストレスだけが溜まってしまう。ということで、メッキを釣りたい気持ちを半月、グッと堪えて大きくなるのを我慢した。

そして、満を持して!なんて大袈裟なものではない、そろそろ行ってみるか、といった軽い気持ちでチェックに相模川河口へ。8月半ばに関東地方を襲った台風11号の影響で濁っていた川も、さすがに落ち着きをみせ、普段の水色に戻っている。

ファイト

まずは、川の中にある須賀港をチェック。係留船の影や、港の出口と目ぼしい場所をチェックするが反応は無い。外側に続くテトラ周りも沈黙。ここも普段であれば活性の高いメッキがチェイスしてくる場所なのに。まあ、メッキ達は回遊魚。今日居たから、明日も居るとは限らない。この釣りは自分の足をフルに使って、メッキが今、何処に居るのかを探るのが数を延ばすコツ。居ない場所で粘っていても無駄な時間をすごすだけ。移動。

今度は、庄治郎丸の前の船着き場。 ここもテトラの影、桟橋下とチェックするが反応は無い。 まだ、入ってきていないのか?移動、移動。

次は、平塚新港をチェック。ここもメッキの魚影が濃い場所。ここの一級ポイントであるスロープをチェック。が、やはり反応はない。ルアーはむなしくパニックダンスを繰り返すだけで、何事もなく手元に戻ってくる。

それでは、と最後の望みを託して河口をチェック。ここがダメなら対岸の柳島放水口があるさ。と思ったが、今日がダメそうだ。豪快な波しぶきが上がっている。

河口に到着すると、遥か彼方では真っ黒なトリヤマが見える。あ〜、ボートがあれば楽しい思いが出きるのに・・・・。そんな私たちに神様が同情してくれたのか、突然、目の前でボイルが始まった。一気にボルテージはレッドゾーン。私と兄ぃ〜。ボイル目掛けてキャスト、キャスト、キャスト。

メッキ

ベイトは3〜4cmの小魚。ボラか?イワシか?解らないけど、足元をピチピチと逃げている。その後ろをジュバ、ジュバとチェイスが始まる。

やっぱ、マッチザベイトでしょ。 ラピッド45。カラーは稚魚カラーと勝手に呼んでいるトランスルーセントモロコ。知ってました?本当に小さいイワシとかって、背中に色は入ってるんだけど、ボディーは透き通ってるんですよ。このカラーはまさにそのまま。サイズといい、カラーといい、グッドなんです。

思った通り、ナブラにキャスト、数回のトゥイッチでガツンと強烈なバイト!「ヒット〜」。タックルはサーフスター66SL&ロックハイパー2lb。正真正銘のウルトラライトタックル。ドラグはジージー。バットは曲りっぱなし。スピードあるファイト。

マンダラ

たのし〜!やっぱ、こうじゃなくっちゃね。上がってきたのは30cm弱のマンダラ。そう、ソーダガツオね。これをスタートに兄ぃ〜にもヒット。が・・・。

でも、そんなことお構いなし。だって、ガンガンヒットするんだもん。バラシたって悔しくない。ばらした〜とピックアップするルアーに又ヒット! ン? 何だか違うぞ? あ、メッキだ! やっぱり入ってましたね。手のひらから尻尾が出るかでないかくらいのサイズ。でもこのタックルなら楽しさ100倍。ライトゲームの五目釣りスタート。

堤防際を狙えば、メッキとセイゴ。沖を狙えばマンダラ。 のはずが、今度のマンダラは異常に引く。デカイぞ〜。って、なんでマンダラが黄色いんだ?そうです。イナダなのだ。それも40cm近いグッドサイズ。2ポンド直結では無理も出来ない。

そばにいたシーバスマンがネットですくってくれた。ありがとうございます。ワイワイ、と余りにも入れパクを楽しんでいるものだから、

私のタックルでは太刀打ちできないサイズ。あがってきたのは50cm近いイナダ、というかワラサ?どっち?どっちでもいいか。

イナダ

同じ場所を一発大物!と兄ぃ〜がフレッシュバック100Fキンクロをキャスト。バシバシと鋭いジャーキングを入れるとすぐにヒット。ルアーがデカイ分、魚もデカそうだ。バシャバシャ!あ、シーバスだ。50cmクラスのフッコじゃん。い〜な〜。

この後もしばらく楽しい時間は続いた。が、ベイトが見えなくなった途端、魚達も居なくなってしまった。やっぱ、回遊魚はベイトとポイント探しがキモ。というのをつくづく痛感した2時間でした。

みんなも、情報を鵜呑みにしないで、魚を探し歩きましょう。相手は回遊魚です。いる日もあればいない日もあります。ガンバって探し歩いて、楽しい時間を満喫しましょう。

ま、オススメは今回書いた、相模川河口、平塚新港、庄治郎前船着き場、須賀港かな。ま、全部回ればどっかしらで魚にあえるはず。ガンバって魚が何処にいるか探して下さいね。苦労の後には楽しさがある。苦労をせずに楽しさは得られませんよ。

シーバス