RISE Fishing Report

灼熱のデイライトエギング

2001年7月14日

対象魚:アオリイカ
場所:西伊豆〜南伊豆
釣果:★★★★★

庄治郎丸でシイラ船が始まったので、伊豆のアオリイカは10月まで休むつもりだった。エギングタックルをすっかり片づけ、『そろそろシイラの季節』と思っていると・・・そこへデイライト・エギングの取材が舞い込んできた。

今のシーズン、例年であれば潮色も悪くなり、5〜6月に比べると釣果もだんだん悪くなるのがふつう。でも、取材となればそんな事も言っていられない。『少しでも状況の良いポイントを探しておこう』と思っていると・・・そこにグッドタイミングで田代さんから電話が。

「今度さ〜、デイライトエギングに連れてってよ〜」

「ちょうど週末に行こうと思ってるんですよ。一緒に行きますか」

以前から、一緒に行きましょうね、と言っておきながら都合が合わずに今日まで来てしまった。シーズン的には厳しいと思うが、行くだけ行ってみましょうということで、プラクティスを兼ねての釣行をすることになった。

釣行前日は南西の強風が吹き荒れていた。デイライトエギングに風は天敵。比重の軽いPEラインでは、しゃくった後のラインスラックが風に引かれてしまい、エギが自然な姿勢で沈まなくなってしまうのだ。そうなると、デイライトエギングの楽しみ“サイトゲーム”が難しくなり、釣果も楽しさも半減してしまう。さて、明日はどうなるのか・・・

AM 5:00、RISE に集合。ナンと!日頃の行いの良い私?だからか、あれほど吹いていた風が止んでいる。今日は行けるんじゃないの?でも、南や西伊豆は風の影響をモロに受けてるだろうな〜。西湘バイパスから見た海は、べた凪。良いンじゃないの? と昨日の天気とのギャップでイヤでもテンションが高くなる。

まずは、手始めに宇佐美港をチェック。やはりここは潮色がパットせずにノーチェイス、ノーバイト。5分で移動。この様子だったら、風の出ないうちに南伊豆まで下って、風が出てきたら、風裏の東伊豆を探りながら帰ってこよう、という作戦。南伊豆の入間港を目指した。

数時間後、目的地の入間に到着。が、予想通り。波、風は無いものの、前日の影響か潮は濁り、浮きゴミも多い。

そして、ここでもノーバイトで終った。大丈夫かな?“活性の高いイカがいれば、一投目から答えが出る”が持論の私。堤防の一級スポットを叩いても反応の無い場所は見切りをつけ、移動。

もしかしたら、粘っていれば回遊モノに当たる可能性がある。が、いつ回ってくるか解らないイカはあてにならない、自分で活性の高いイカを“拾い釣り”していった方がどれだけ効率がいいか。短気な私は、回遊を待つ釣りは、余程確信がないと集中力が続かずに、釣り自体も雑になってしまう。そうなると、釣れないイカがさらに釣れなくなる、といった悪いほうへ傾いてしまうのがイヤなのだ。

いくら、釣れなくても、場所が変われば集中力もアップするし、気分転換にもなる。これで、イレパクになったらもう、イヤでもテンションはレッドゾーン。

まさに、この日がその状況。宇佐美、入間で反応が無く、隣りの土々呂港(ここは、宮崎県の港)、じゃなく、中木港へ移動したときだった。土曜日ということで、堤防の上には数人の釣り師が見えた。タックルを準備し、堤防へ。ここもシーズンでは実績の高い港。

ン〜、今までの港に比べると水色が少し良いぞ。手前のテトラから探りを入れていく。が、ここも反応が悪い。これだけ潮色が良いのに・・・。

田代さんにヒット

よし、ヒット!

やっぱり、このシーズンじゃダメかな? と思っていると、先端でシャクッていた田代さんに待望のヒット。RISE オリジナル“Squid Spin”がグイン、グインしちゃってるじゃないの。『やっぱりいたな!』といった感じ。

ちなみに、このロッド、去年50本限定で発売したところ、あまりにも好評で1週間で完売。今ではプレミアム商品扱いなのです。ホント。

その後も、問い合わせが多く、御要望にお応えして今秋に昨年の倍、100本を限定生産しま〜す!「ヒュ〜ヒュ〜、ドンドン、待ってました!」なんて声が聞こえてきそうだな〜。

欲しい方は、只今、店頭と通販で予約受付中です。すでに今現在で60本以上のバックオーダーが入ってますので、電話かメールでお早めにどうぞ。ヤバイよ、このロッドは。ホントに。イカマニアなら持ってないと!

日中エギング

真っ昼間でもこの通り

「乗ったのは、手前のテトラ際のウィードのエッジ。沖から追ってきたのか、そこに居たのか解らないけど。手前で乗ったよ」・・・と田代さん。

イカはスクールで回遊している可能性が非常に高い。一杯ヒットしたらその周辺を探れば入れ掛かりになることも珍しくない。セオリーどおり、ヒットしたエリアにエギをキャスト。ヒュヒューン、ヒュヒューンとシャクッているとロッドが止まったのと同時に引ったくられた。

ヤバイ!とドラグを緩めると、ラインが気持ち良く滑り出す。困ったことに止まる様子が一向にない。一か八か、強引勝負にでた。でもラインはスーパーエギング PE 0.6号。切れるかな?

走るときは走らせ、少しでも寄ってくるときは寄せる。重量のあるファイトに1.5kgは越えたかな? なんて余裕のファイト。でも、内心、心臓バクバク、切れたらどうしよう、なんて事が頭の中を駆けずり回った。が、田代さんの手前、余裕を見せないとカッコ悪いし・・・・

やっとのことで、浮いてきた。ワンチャンス!ギャフ掛けも一発で決まった。やった〜。堤防に上げると、ハイ、このサイズ、登場!ジャジャ〜ン!!

日中エギングで2.3kgのアオリイカ

2.3kg のアオリイカ

潮通しの良い堤防の先端+水深のある船道といったキーポイントが重なったグッドエリアでのヒット。さっき田代さんが釣ったスクールとは違うだろうけど、良かった〜。田代さんに釣らせてもらっちゃった。この余裕の笑顔。でも、内心は心臓バクバク、頭ン中真っ白。ルンルン。

B「ここ、居るね〜。」

田「何キロ位あるかな〜」

B「1.8kgか、あって2kgでしょう。」

帰ってきて、実測したら2.3kgのグッドサイズ。このサイズが釣れれば取材もイケるんじゃないの?

田「でも、これ今日取っちゃったらダメでしょ。」

B「ごもっともです。」

と思っていながらもキャストを続ける2人。この後、2杯ずつゲットして移動。取材の時は大丈夫か〜。

この後、各ポイントをラン&ガンしてポロポロとヒットが続いた。時間も時間だし、と東伊豆の各ポイントを打ちながら帰宅となったが、結局、この日、南伊豆から早川港まで10数ヶ所回って2人で14杯のアオリイカをゲット。まだイケルね。ちなみに、心配だった3日後の取材も、取りあえずナイスサイズが混じり、無事終了。

ところが、今回良かったポイントは取材日当日、水が入れ替わったのか、どこも濁ってしまい全部空振り。バイトも無し。このグッドサイズが出た中木港が終ってた時はホントに焦ったね。

でも、このプラで見つけたキーポイント“潮色が良く、潮通しの良いエリア”というパターンが見えていたので、そのエリアを探せば答えもちゃんと出た。フ〜、ヒヤヒヤ物の取材だった。ホントに焦ったぜ。

「アオリイカはポイントではなく、その場の条件で」という事をこの2日間で再度、思い知らされました。イヤ〜、イカって、ほんと、奥が深いですね。

日中エギングでキロオーバー

またまた出ました。キロオーバー