RISE Fishing Report 2001

みちのく 底物探検隊

松島湾で爆釣!

ショアキャスティング編

2001年6月22日

対象魚:マゴチ・ヒラメなど
場所:仙台 奥松島
釣果:★★★★★

ことの始まりは、ピンクとの釣り談議だった。東北のルアーターゲットに興味があったため、「どんな魚を狙っているの?」と尋ねてみると・・・

ピンク「野呂さん、仙台はいっきなりマゴチバクバクですよ。一日やると20〜30本くらい普通に釣れるんですよ」

野呂「ホントかよ? まじで〜? こっちじゃそんなに釣れないぜ、マゴチ。一日やって1本出るかでないかだよ。サイズは?」(全然信じてない)

ピンク「そ〜ですね〜、アベレージは30〜40cmくらいで、デカイと50〜60cmくらいのがヒットしますよ。50cmクラスなら一日やってれば一本は確実に混じりますね」

野呂「・・・・・」(冷たい視線)

ピンク「ホントだって。信じてないっしょ。いっきなりイレパクだから、ホント。一度来ればわかるって、ホント!」

野呂「じゃ、いつ頃が良いの? その時に行くよ。悪い時に行ってもしょうがないからさ。でも、ホントにバホバホなんだろな〜? マゴチだよ。マゴチ」

ってことで、話を色々と聞いてみると6月頃がベストシーズンとのこと。この話しを聞いている頃は2月。丁度、フィッシングショーにピンクが来ていたときだった。

それなら、マゴチの爆釣を体験するべく、ベストシーズンの6月に釣行を予定。爆釣ゲームまであと4ヶ月。マゴチ爆釣の6月がとても楽しみだ〜。

それまで、何回もコンタクトを取り、タイムリーな状況の把握、タックル、ルアーと準備も楽しい日々が続いた。なんといってもマゴチが爆釣!といった夢のようなゲームができるのだ。イヤでも時間が経つにつれて、テンションは上がっていく。

時が経つのは早いもので、あれよあれよ、という間に「みちのく底物探検 実釣」の 6/21 となった。

今回の参加者は、某地方公務員のツリキチコンビ。青山さんと岸さん。二人はバスからトラウト、SW までナンでもアリアリのルアーアングラー。憧れのマゴチを湘南で狙っているが、努力が報われず未だノーキャッチ。「場所にはこだわらないから、取りあえずマゴチという魚を釣りたい!」ということで、ここなら釣れるだろうと、今回のアマ〜イ誘いに見事バイト、そして参加となった。

もう一人は、My Brother の昌。「こいつもマゴチ爆釣!」の言葉に一発でバイト。さらにマゴチだけでなく根魚まで爆釣ということで即、参加決定。それと、みんなをそそのかした張本人の私の4名で夜中の東北道を北上。マゴチパラダイスを夢みて待ち合わせの泉インターを目指した。

事前情報だと、マゴチ以外にもアイナメやソイなど、根魚も豊富で、アベレージサイズもデカイとのこと。根魚は、東京湾や伊豆でも『でかいな〜』と思える20〜30cmクラスがアベレージらしい。が、この手の魚にしては、今は水温が高すぎるので確率は低いとのこと。「マゴチをメインにして、根魚は狙えたら狙おう」ということになった。

AM 6:00。待ち合わせの泉インターに到着。平塚から片道4時間と、思っていたより仙台は近かった。今回、ガイド兼、道案内をお願いしたのが、情報提供者のピンク。本名:高橋盛元(もりもと)。なぜ、ピンクかというと・・・長くなるので省略します。またの機会にでも。興味のある方は RISE まで。

ピンクと合流して、マゴチパラダイスの奥松島にある室浜へ車を走らせた。あちこちに点在するサーフのどこでもマゴチは狙えるらしい。「その中でも、最近一番サイズ、数が釣れているのがここ、室浜です」とピンクのいち押しスポットなのだ。

絶好のポイント

マゴチ爆釣スポットの室浜

ポイントに着くと、予想と遥かにかけ離れた小さいサーフ。普段狙っている平塚海岸の 1/5 くらいの広さしかない。両サイドを磯場に挟まれた全長150m位あるかないか、といった狭いポイントなのだ。本当に大丈夫なんだろうね、こんなところでさ。

「ここですよ。ホント、やばいっすよ。この前も50cmを頭に3時間で10本以上ゲットですよ」

『マジかよ?ここで?』

これが本音だった。おまけに切れた海藻で海面はいっぱいだし、水も少々濁り気味。普段はゴミもなく、水色もクリア。この前来たときはもっと綺麗だったらしい。数日前に荒れて、その影響が残ってしまったようだ。まあ、自然相手のゲームだからしょうがないか。

「んー、普段はこんなにゴミも無いのにな〜。あー、少し濁ってますね。ま、大丈夫でしょ。」

『って、大丈夫かよー。すっげー不安。ホントにパラダイスなのか?』

ピンクのタックルは、サーフスター76L といったライトタックルで、ルアーはグラスミノーL にボブヘッド 1/4oz をセット。おもむろにキャストして、タダ巻き。おまけにカラーはグリーンと来たもんだ。ホントかよ〜。

私のタックルは、波も無く、それほどロングキャストがいらないということで、サーフスター76L & 86Lでトライ。ラインもロックハイパー 6lb を直結。ルアーは湘南スタイルのパワーミノー5インチ・パールブルーにボブヘッド 1/4oz をシェイキング&スイムでトライ。みんな思い思いのルアーをセットしてサーフに散った。

なんと、予想とはウラハラに数投目からいきなりヒットしている。ファーストヒット、セカンドヒットと掛けまくったのは、今、大学のために平塚から仙台に来ている佐藤君の先輩、館内君。普段は裏磐梯などでバスを相手にブイブイ言わせているらしい。

「フォーリングでガツンですよ。マゴチは初めてナンですけど、すげ〜たのし〜ですね〜」と興奮状態だ。

へー、こんな場所でも居るんだ、と思っているうちに岸さんが「ヒットー!」ロッドがバットから入っている。

慎重なファイトで上がってきたのは 45cm のグッドサイズ。いるじゃんよ〜、ナイスサイズが。でも、ワンキャスト、ワンヒットで海藻が掛かってしまいマゴチどころではない。

その後、バイトも遠のきポイント移動。実績の高い大浜、野蒜海岸と狙ってみるが条件は同じで音沙汰無し。昼食後、あの室浜へ戻ってみようということに。つれね〜じゃね〜か。大丈夫か?おい。

不眠不休、早朝のロングドライブがたたってか、昼食後、急にまぶたが重くなってきた。夕方のゴールデンタイムまでしばし休息とするか。z・z・z・z・z・z・・・・。

『良く寝たなあ』と目を覚ますと PM 4:30。ヨッシャ、イ〜時間じゃないの、と気合いを入れて様子を見に行くと「ボクが2本、昌君が4本に佐藤君が2本・・・」とピンク。何ぃ〜!!

寝ている間にイベント開幕。しばし入れ食いモードだったとか。やっちまったか、おい。まるで、ウサギとカメのウサギさん状態。ウサギの気持ちがよ〜く解った気がする。

遅れちゃいけね〜、とばかりにキャストを繰り返す。が、周りではヒットが続いている中、私にはバイトがまったくない。何故だ? 平塚ならコイツのシェイキングで一発なのに。ヤバイ、ど〜して〜?

「ここって、シロギスが居ないんですよ。メインベイトは 5〜7cm 位のイワシですね」とはピンク談。

なんだと〜、シロギスがいない〜?こんな良いサーフなのに? そうか、だからか。それならば、郷に入っては郷に従え、とベイトサイズにベストマッチのグラスミノーL。イワシだったら中層スイミングだな、と着水後、ルアーを沈めないようにタダ巻きしていると、パターンを替えて一発目から待望のヒット。すばらし〜!!

アレ? ナンだか様子が変だぞ。ピラピラ〜と波打ち際から上がってきたのはソゲ。マゴチじゃないんだ〜、ガックリ。それでもうれし〜、ボブでした。あきらかにルアーを選んでいるぞ。

ワーイ、ワーイと、写真を取っている横でピンクにもヒット〜。それが↓です。はい、どうぞ。これがピンクです。

ピンク星人のマゴチ釣り講座(1:26)
(QuickTime Streaming Movie 2.7 MB)

これをスタートに、スイッチが入ったのか入れ食いモード突入。パターンを掴むと、私は釣りまくるよ!マゴチもヒット、ソゲもバクリ、おまけにいサラシを狙っていた昌がシーバスまでゲット。どーなってんだ?ここは。

アレ?若干1名沈んでいる人が。青山さん、ど〜したのかな〜?ま、まさか。あの状態でボ○○?う、コ、声も掛けにくい・・・。まあ、明日があるさ・・。

無残にも夕日は山陰に隠れてしまい、ゲームセット。結局、陸っパリでは8名でヒラメ5枚、マゴチ6枚、シーバス1本。

平塚に比べれば釣れるほうだけど、聞いていたバホバホ話しとはチョット違うな〜。大丈夫だろうね、ピンク、話しが違うぞ〜!

「大丈夫・・・でしょ。もしかしたら終わっちゃったかな・・・。」

不安な事を言うなよ〜。明日はたのむぞ〜。

PS.明日はボートでのマゴチとロックフィッシュ。この状況を打開出きるのかみちのく底物探検隊。早くも暗雲立込める状況に立たされた探検隊一行の行方は如何に。

初日のスライドショー

2日目の模様は次ページです。