RISE Fishing Report

サンバにマンボ

第六庄治郎丸

2001月6月13日

対象魚:シイラ、サバなど
場所:相模湾、庄治郎丸
釣果:★★★☆☆

シーズン開幕をした今年のシイラ船。今年は開幕当初からカツオをゲット、最近ではメータークラスをキャッチ、120cm クラスのスクールを目撃と、景気の良い話しが舞い込んでくる。

そんな話しが多いからか、水曜だというのに今回の参加者は 15名 を越えた。天気は北風、曇りのち晴れといった、条件としては最高とは行かないまでも、シーズン中、2度 と無いというインスト 5名 が乗船。魚さえ確認できればきっと凄いことになるはずだ〜。

事前情報では、沖にカツオも入りだした、との情報も入り、やる気もぐっと高くなる。港を定刻の 6:00 に出船。第六庄治郎丸はビッグシイラを求めて相模湾に出航した。

キャプテンは、シイラを狙わせたら日本一の堺キャプテン。フライマンということもあり、魚を探す洞察力、パターン探索はピカイチ。さすがに毎日海上にいるためタイムリーな情報が収集出きる。この情報が大事なのだ。キャビンで話しをしていると、出船してからそれほど時間も経っていないのに巨大なトリヤマが姿を現した。

ポイントに近づくとエンジンがアイドリングに。キャスティングの合図である。みんな一斉にキャスト。サバ軍団の登場である。ボブペンにもバシャ! シーバックにもガツン!! 船上は戦場と化した。

サーフェイスで反応が無くなったら、メタルジグの出番。1oz 前後を軽くキャスト、メタルジグのフォーリングスピードを殺さない程度にテンションを掛けながら落としていると、10m 位でフワッとラインがふける。

ヒット〜!! 4lb &ベイマティック BVS-601 のタックルはこんなライトゲームに持ってこい。グラス素材のロッドだから、魚が勝手にフッキング。ロッドも満月。サイコ〜! タマンネ〜って感じ。

サバ

サイズはボチボチ、30〜35cm。「ちっちゃいな〜、デカイの狙うか」と移動。城ケ島が見えてきたとき、先ほどとは比べ物にならない大きさのトリヤマが。トリ達も凝縮しており、水面にサバのライズも見られる。又もや、サバ戦場と化した。

こっちのほうが沖に出てきたためか、サイズも大きい。4lb タックルでドラグがジージーと唸りっぱなし。アベレージは 40cm クラス。ビッグワンは丸々と太った 940g のサバ。ビッグマッカレルじゃ〜!

そこで、RISE のサバ迷人である、山西先生にサバ釣り講座をお願いしましょう。それでは、山西先生、よろしくお願いします。(ダウンロードが間に合わないときは最後まで文章を読んでから左のスイッチを押してね)

山西先生のサバ釣り講座(1:50)
(QuickTime Streaming Movie 3.8MB)

と言うわけです。参考になったかな〜? これさえ見れば貴方もサバ迷人? 明日からは爆釣間違いなし!(?)シイラは・・・・まあガンバって。お土産も出来たことだし、前日よりも水色が良い、ということでチェックがてら城ケ島パヤオをチェック! 魚が刺していれば最初に着くならここだ。

魚の有無を確認するならボブペンがベスト!活性の高い魚はもちろん、低い魚も何故か口を使ってしまうスーパーベイト。まず、シイラを釣りたいな、と思ってるアングラーは騙されたと思って使ってミソミソ。ヤバイぜ〜、コイツは。

トップ、ミノー、ジャークベイトとチェックするが反応は無し。さらに高温水域を求めて南下する。移動中、市川&佐竹コンビがミヨシでシイラ探索。

今の状況は、ハイシーズンと違い、まだ、湾内に魚が入ってきている途中。なにしろ魚の絶対数が多くないのだ。もちろん、誰にも叩かれていないから見つければ一発で反応するのだが・・。

まだ絶対数の少ない、一発勝負の単発をゲットしなければならないこのシーズンは、移動中、常にロッドを片手に持ち、指はラインをさらっておき、何時でもキャスティングOKの状態で構えていなければならない。移動中に見つけたら魚の進行方向へすかさずキャスト。

船が止まってからでのキャストではすでに遅い。移動中でもキャストすれば、船長も止まってくれる。このシーズンはこのワンチャンスを物に出きるかできないかが運命の分かれ道。

「ミヨシじゃないから・・・」なんてことは関係ない。かえって、胴の間、トモのほうが実はグっとヒット率が高いのだ。

なぜならば、ミヨシの場合、魚も探さなければならないし、見つけた魚の足を止めなければならないという重大責任がある。その日の釣果はミヨシに乗っている人の腕に掛かっているといっても過言ではない。インストって結構プレッシャーがかかるのよ。ホント。

胴の間、トモが楽、というのは、インストが「いた!」という方へキャストすれば良いからだ。けど、タックル片手に何時でもキャスティングOKの状態でないと意味がないけどね。

だから、移動中でも魚が居ないから、とタックルはホルダーに置かないこと。「あ、魚がいた。あ〜、行っちゃった」では折角のチャンスを無駄にすることになるからね。特にシーズン当初は「常に魚が現れる」といった気分でいよう。そうすれば、数少ないチャンスも生かせることが出きるってものさ。

この日はまさにその条件がピッタリ。移動中、市川さんがスパッと右舷方向にキャスト。タタターンとリアクションを狙ったトゥイッチ。背中を出しながら果敢にルアーを追うメータークラス。魚が反転!だが、残念なことにフッキングミス。Oh My God ! まあ、しょうがないか。

市川さん曰く「水面下 50cm くらいかな? すぐそこだったよ、魚が見えたのは。あれっ?と思って投げたら、やっぱり魚だったね。ちょっと深かったから見にくかったな〜」と言うとおり、魚を見つけようと探している人だったから見えた魚だったろう。そのためにも、偏光グラスは忘れずにね。

これがシーズン当初のパターン。このワンチャンスを見逃さないことが、数少ないシーズンでもゲット出きる秘訣である。

ポイントを探して走り回っていると、南北に伸びる潮目を発見。ここでも魚の影は見えなかったが、諦めずにボブペンを投げ続けたとき、真下から2本のメーターオーバーがチェイス。が、活性が低く、一定の距離を追ってくるだけ。フッキングまでには至らず、また元の深場へと潜ってしまった。マジ、活性低いな〜。

その後、大島方面に向かった所、バシッとした浮きゴミバッチリの潮目を発見。ここは出るでしょ!とみんなのおもいとはウラハラに、トップ、ミノー、ジャークベイトとキャストし続けてみたが魚の影を見ることが出来なかった。ン〜、浮き物もあるし、水色もバッチリなのに、ど〜してかな〜?

それは何故かというと、先程、魚の見えた水域よりも2°も水温が低かったからだろう、と堺さん。「水色は良いのにな〜、後は水温だな〜。朝の北風がなけりゃな〜」と一言ポツリ。

結局、今日は数本のメーターオーバーを見かけただけで、ゲットできず。ン〜ガッカリ。まあ、サバがいっぱい釣れたからいっか。

そして、エキスパート市川のスーパーテクニックを目に出来たアングラーは多いに勉強になった事でしょう。このシーズンは、釣るんだ! 見つけるんだ! という気迫のあるアングラーが釣るべくして釣れるシイラなのです。

決して難しい魚ではない。ただ、魚を見つけられるか、られないかだけ。テクニックなんていらない、スレていないのだから。移動中に魚を探そう、この努力だけで魚をゲットする確率はグンとアップするはず。このシーズンに、狙って釣れるようになれば貴方もインストレベルといっても良いンじゃないかな?

「魚がいね〜よ〜」と移動中も船長任せにせず、今年はレベルアップの為に自分でポイントを見つけてみよう。魚を探して狙い撃ちしてみよう。魚が見えなくても、潮目を打ち続けて魚を引きだしてみよう。

こんな状況でキャッチした一本は、きっと今までキャッチしてきた魚以上に「釣ったんだ!」という実感が大きいはず。これが自信につながっていくんだな〜。今のうちにシイラゲームの基本をマスターしておけば、ハイシーズンが来るころにはエキスパートレベルまでアップ。やっぱ、基本と努力が大事!ってことでしょ。

最後に、船に乗ったときはキャプテンとのコミュニケーションを取ることをオススメします。チョット話し難いキャプテンかもしれないけど、話してみると色々と勉強になることを教えてくれるよ。「堺さん、最近の状況はどうですか〜?」の一言でツカミは OK。

やっぱり、毎日海の上で生活している人の生の情報って、雑誌やメディアなどは足元にも及ばない。今年はガンバって会話をしてみよう。テクニックよりもっと大事な事がきっと手に入れられるはずだ。レベルアップを目指している人は是非。

シイラは確実に相模湾に入ってきています。これからの釣果はみんなの努力次第!ってか!! そう、自分に言い聞かせるボブでした。ジャンジャン。

おっと、最後に写真を1枚。シイラの写真じゃないのが残念だけど、こんなシーンもありました。

マンボウとのファイト

マンボウと激闘中? の木村さん(写真をクリック!)