RISE Fishing Report

2001年シイラ試し釣り

野呂兄弟

2001年5月23日

対象魚:シイラ、サバ、ホウボウ
場所:相模湾
釣果:★★★☆☆

しばらく振りのフィッシングレポート!釣りには行ってたんですけど、なかなか好釣果に恵まれず、ここに書き込めるシロモノではなかったもので・・・。

ここで、やっと報告?ができる釣りが出来ました。(ホントかな?) 5/23(wed)真夏のスター、シイラゲームの試し釣りが行われたのだ!

真夏の痛いくらいの日差しの中、メーターを越えるモンスターがルアーを追って果敢にアタック!ロッドを引ったくっていく強烈なファイト 。ドラグを唸らすパワーは一度やったら病みつき間違いなし。

今年も、あの興奮するシーズンがやって来た!とはいっても、シーズンとともにスタート。といったことでは広大な相模湾。その中からシイラの群を見つけるのは至難の技。

だから、本格的に始まる前に、どこに魚がいるのか、魚が居なくても、どのエリアが条件としていいのかを探すためにも、毎年必ず行われてる行事なのだ。

「い〜な〜。いつも早く釣りが出来て・・・」と言われるが、実はそんなに楽なものではないのだよ。試し釣りというだけあり、漁場調査みたいなもので、魚がいたら確実にキャッチしなくてはならない。ポイントだって、遥か彼方から見つけなくてはならないのだ。インストラクターが一年で一番プレッシャーがかかる日なのだ。

バラシ、ミスなんてもっての外。シーズンが始まるに辺り、シーズン当初の運命はこの日に掛かっている、といっても過言では無い日なのだ。

事前情報では、黒潮もイ〜感じで蛇行しているし、沖にシイラの群が居たとか、カツオの群が入った・・といった情報が無きにしもあらず、といった状況。だが、シーズン当初は落ち着くまで、海は一日にして状況がガラっと変わってしまう。湾内に入ってくれば、ベイトも多いし、居着いてしまうんだけど・・・・

ま、これをチェックしにいくのが、今回の試し釣りなわけで。さあ、今年の相模湾はどんな状況なのか楽しみ楽しみ。

6:00出船ということで、早めに庄治郎丸に向かうと、いるいる。みんなやる気満々で目が怖いくらいギラギラしている。これじゃ、魚もビビって逃げちゃうよ。

が、みんなのやる気とは正反対の空模様。今年は参加者の中に、日頃の行いが大変よろしい方がご出席されていたのか?シイラには最高の条件、北風ビュービュー、冷雨ザーザー、おまけに風ウネリ。ナンじゃこりゃ!!

ハイシーズンだって、こんな条件じゃ、魚なんか見つけられるか!いったい誰のせいだ!! え?俺?そ〜なの〜?みんなの視線が怖い・・・。

結果は出る前から解っているものの、取りあえず時間になり出船。予定としては、平塚真沖から東をチェックし、西へ走る、といった、相模湾大移動。さあ、ど〜なるのか?

沖へ走ると水温計は18~19°を行ったり来たり。欲をいえばあと1°は欲しいところ。だが、水色も良いし、魚さえ入ってくれば間違いないだろう。

しかし、この天気では、事前に情報があったエリアまでは到底走ることが出来ない。走れる範囲内で出れるところまで行ってみよう、ということに。

ある程度走ったところで、鳥がちらほら見えてきた。この鳥を頼りに走ってみると、だんだんと鳥の数が多くなってきた。みんなで雨をかぶりながらも目を凝らすと前方にトリヤマを発見。GO!

バチャバチャと刺すまでは至らないが、鳥は確実に魚を捉えている。メタルジグをフォールすると20mラインでラインが止まる。ヒット〜!

フックアップと同時にビビビビッとした独特のファイトがロッドを伝わってくる。上がってきたのは40cmクラスのマッカレル、サバ君だ。

だが、サバの活性も低いのか、ぽつりぽつりと釣れるだけ。周りに見えるトリヤマをコンスタントにチェックするが、条件は一緒。それならば、大きく移動しよう。

30分ほど走っただろうか、先程とは違ったトリヤマを発見。今度は水面を差している高活性なトリヤマだ。エンジン音が替わり、スロットルがニュートラルに入った時がキャスティングの合図。

トリヤマ目掛け、メタルをキャスト。ガンガンガンと連続ヒット。ここのサバはサイズがデカイ。40~50cmとグッドサイズである。4lbタックルではドラグもジージー。ウヒョ〜!楽し〜!!

ロッドはベイマティック。グラスだから弾きもなく、バイトがあればみんなヒットしてしまう。やっぱ、サバにはベイマティックでしょ!持っていない人は大至急手に入れるべし。おすすめは、BVS-601&4lb。リーダーは20lbをセットすれば、バッチリさ。く〜、やめらんね〜。ある程度ゲットしたところで、移動。相模湾を東へ〜西へ〜。

三ツ石

真鶴半島先端の三ツ石

頭をスッパリとカットした初島が見えてきた。が、こっちは水色も悪く、鳥も少ない。ベイトの目安となる鳥が居ないということは、確率も少ないということ。

チラッといた鳥の下でヒットしたのは30cmのマメサバ。先程と明らかに群が違う。サイズも小さいし、群の規模も小さい。ど〜しましょ?

「際に入って、やってみたいことがある。」と堺さん。根周りのジギングで根魚をチェック。25mをボトムバンプしているとヒット!なんでしょか?

上がってきたのは、アゲハチョウ顔負けの綺麗はヒレを広げたホウボウ。俄然、ボート上は活性付いたが、この一本で終了。平塚沖でヒラメを狙うが、河川の濁りが入りこれもだめ。

今回は、サバだけで終わってしまったが、シイラが入ってくるのも秒読み段階という感じではないだろうか。但し、まだシーズン当初。シイラが入ってきたとしても、数は少ないのが現実。

ホウボウ1匹、サバ多数

マサバは高いんだよ〜!

シーズン当初は、叩かれていない分、見つけられすれば簡単にヒットするはず。とはいっても、魚探索を船長任せでは、はっきりいってこのシーズンの魚をゲットできるほど甘くない。

単発、フラツキの多いこのシーズンは、移動中も、魚が見えたらすぐにキャスト出きるように、常にキャスティング体制で魚を探すこと。ロッドラックにロッドを立て掛けているようでは、まず無理だろう。

このシーズンは単発の大型。見つけたら1発勝負。キャプテンに指示出きるくらい真剣に探せるアングラーでなければいい思いはできない。

シーズン当初は、努力した人のみに女神は微笑むのだ。何時入ってくるか解らないシイラの大群。庄治郎の釣果情報なんて気にしてる暇があったら、船に乗ることだ。

昨日がダメでも今日が爆釣!今日が良くても明日はダメ。これがシーズン当初のパターン。宝くじのようだが、当たったときは宝くじなみのビッグワンが待っている。シーズンでコンスタントにビッグワンが狙えるシーズンは今しか無い。

釣果情報を見てから出発、なんて人には女神は微笑んでくれないのだ。努力あるのみ。がんばってね〜。