RISE Fishing Report 2001

伊豆一周 デイライトエギングの旅

西伊豆巡り編(1)

2001年4月11日

対象魚:アオリイカ
場所:伊豆半島
釣果:★★★★☆

毎週水曜日は伊豆巡り・・・がすっかりライフスタイルに定着してしまった私。今週も行ってきましたよ、伊豆一周の旅に。

今回の参加者は普段、バスでブイブイ言わせている田中さん。「アオリイカやってみたいんですよ〜」ということで、今回一緒にいくことになったのだ。あとは、「東京のイカおやじ」こと、鈴木さん、「朝まで男」の君島さん、その訳は後ほど・・・。

今回はアオリイカ初体験の田中さんにゲットしてもらうことが第一目的。何処にしようかと作戦会議の末、確率の高い下田に決定。タックルを積み込み Let's Go !

だが、今回も天気が怪しい。なんでいつも水曜日はこうなんでしょう?天気は崩れないものの、アオリゲームの天敵、風が強い。『北風だから何とかなるかな』とは思いつつもウネリまで入っている。やばいな〜

途中で通る白田川の河口なんか、『アオリなんかよりもヒラスズキのほうが良いんじゃないか?』っていうくらいのサラシが出ている。ひとりだったら、絶対寄り道パターンだね。しかし、そんな不安を抱きつつも、車中はデイライトエギング講座で盛り上がっていた。

雲見港にて

こんなふうにシャクって、あんなバイトがあって、グワ〜ングワ〜ンだぜ・・・。ポイントに着く前から話しはだんだん大きくなっていく。君島、鈴木、ボブの3人が揃うといつもこうだ。

そんな時ほど時間は短く感じるもの、アっという間に第一目的地の下田 福浦港に到着。相変わらず風は強いがウネリや濁りはない。横風で釣りにくいけど取りあえずスタート。

堤防にはアオリの墨跡があちこちについている。『釣れてるな?』早速タックル準備をしてスタート。一投目、やっぱり風が邪魔してうまくシャクリ、フォーリングができない。シャクッた後、素早くラインスラックを取り、ロッドティップを水中に突っ込む。(この理由は前回を参照。)すると、ティップにかすかなテンションが掛かった。体はすでにフッキング体制で、グワングワンファイトが始まった。餌木は3.5号の金テープのピンク。

「居ればすぐヒットするよ。スクールしているから、たて続けにヒットすることも珍しくないよ。」とは説明していたが、あまりにも早いヒットに田中さんは驚き顔。

「何処でヒットしたのよ〜」と横で君島さんがキャストを始めると、シャクッたロッドがズシリと止まり大きな弧を描いた。ちょっとデカそうじゃん。私のが400g位、君島さんが600gとまあまあサイズ。君島さんは「ビッグフッシュ=ビッグ餌木だ」と4.0号オレンジでいきなり2連チャンの離れ業! 田中さんも興奮している。「写真撮ろう、写真、写真と・・・あ、デジカメ、車に忘れた・・・」

その後すぐに君島さんが2杯目を乗せた。こんな天気だけどイ〜感じじゃない?でもスクールが止まりバイトも無くなった。この後も粘ればきっと釣れただろう、だが、今日は“デイライトエギングとは何ぞや”を田中さんに勉強してもらうために、デイライトの特徴、ラン&ガンニングに徹することにしよう。

バイトが無くなった瞬間に移動、無駄な時間を費やしている暇はない。向かいの犬走へ移動。だが、こっちはモロに風当たりで、釣りにならず10分で撤収。最近調子の良い大瀬、中木という案も出たが、風、ウネリの影響が心配。濁っていたら無駄な時間を使うことになる。ポイントを風裏の子浦に決定。Go !

車中では君島節が炸裂だ! 先に釣られるといつもこうである。でも「朝まで男」だからな〜。田中さんも興奮冷めやらず、「ポイントはまだですか? あとどれくらいで着きますか?」と早くロッドを振りたいようだ、ホントの釣りキチだね、この人も。

子浦に到着、港に着いてビックリ。なんと下田であれだけ吹き荒れていた風が何もない。無風、べた凪なのだ。こいつはやばいぞ! 今年も堤防の付け根には海藻がビッシリ生えている。「こんなところも良いポイントなんだよ」と沖からシャクってきた餌木が海藻をかすめたとき、下から一杯のイカが浮いてきた。

『おっ、来たな!』トゥイッチを掛けてフォーリング。目一杯腕を広げ、ガシッと餌木を抱いた。ここで即、フッキング! ではフッキングミスになりやすい。それは、餌木の抱き方なのだが、ボディーの横を抱いているようでは、フッキングを入れてもカンナに掛かる確率が低くなる。だから、抱いたのが見えてもすぐに合わせず、抱いて餌木を持っていくまで待ってからフッキング。そうすれば、すっぽ抜けも無くなるはずだ。

このサイトゲームがデイライトエギングの醍醐味の一つでもある。だから、偏光グラスはお忘れなく。これが有るのと、無いとでは釣果が雲泥の差になることも珍しくない。オススメの偏光グラスはサイトマスター、メチャクチャ良く見えるぞ。

イカが餌木を捕まえ、泳ぎだすのを確認してからフッキング! ドンピシャのタイミングだ。イカはドバッと墨を撒き散らし辺りは真っ黒。やったね! こいつは600g前後のまあまあサイズ。「いるぞ〜」と言ってたら「きた〜!!」と田中さん。お初アオリに満面の笑み。「イカって引くんですね〜、面白〜イ。」とファイトを楽しんでいる。

ここでプレッシャーなのはイカおやじ。ひとりだけバイトがない。と思ったらヒット〜! 面目躍如の一杯。でも何だか変だぞ〜。あ〜ら、上がってきたのはアオリではなくスミイカ君だ。

「一杯は一杯だも〜ん。」と開き直りやがった。シャクリを弱くしてボトム付近を狙ってるとコイツが釣れるのだ。そう、ここはボトムが砂地なのです。

子浦でスミイカを釣りたかったら、ボトムをメチャクチャスローに引いてるか、キャスト後、放っておいてたまにシャクると乗ってくる。是非試してみてね。