RISE Fishing Report

魚磯丸でシャクリ倒し

魚磯丸

2001年3月21日

対象魚:アオリイカ
場所:久料 魚磯丸(駿河湾)
釣果:★★★☆☆

ポカポカ陽気が続くな〜、なんて思ったら春の到来は地上だけじゃ無かったようだ、水の中にも春の息吹が差し込んでいる。それを証明するかのように急にアチコチで色々なターゲットの好釣果が聞かれるほど。ウ〜ン、急にターゲットが増えるとどれにしようか迷っちゃうね。でも、今回は前々からお願いしていた魚磯丸さんから出船。ターゲットはもちろんアオリイカだ。結果はいかに!

事の発端は、以前にフィッシングレポートで紹介した夜タチウオのジギングの時。船から上がって宿で話をしていると、「今度、金洲のジギングや、夏のメジ、カツオ船にも遊びにきなよ、春にはアオリ船もやるしさ・・・」ナニ?アオリ船?!ビビンと触覚が動いたのは言うまでもない。シーズンは4月中頃から6月頃までが数も出るし2〜3kgのビッグサイズが回ってくるとのこと。ん〜、タダでさえ陸ッパリのデイライトエギングで数、サイズが出る沼津湾内。ここで陸から狙えないブレイクや沖のストラクチャーを攻められたら・・・とんでもないことになる!!

「シーズンになったら、漁礁も入れるからもっと釣りやすくなるよ。」だって。ヤバ過ぎ!!う〜、興奮して気持ち悪くなった。早く来ないかな〜、春のバホバホシーズンが!

アっという間に月日は流れ、待ちに待ったアオリ船当日、3/21。絶好釣のシーズンには早い気はするが、私みたいに4月を待ちきれないアオリがいるかもしれない。まあ、今回は今年初でプラクティスを兼ねての出船、サイズ問わず釣れれば良いかなといった感じ。

参加者は先日デイライトエギングデビューを果たした内藤旦那、あの日以来、頭の中ではアオリが墨を吐き散らし真っ黒とか。

やはり、デイライトエギングにズッポリで、はるばる東京から伊豆半島までアオリイカを求めて毎週回遊してくる鈴木さん、通称「イカおやじ」。昨年から今までどれくらいのイカをゲットしたの?というくらい釣っちゃう人。

秋にデイライトエギングに初挑戦、いきなりキロオーバを連発しアオリの虜になった亀井さん、大分重症です。 

シーバスからジギングまで何でもお任せの工藤さん、今回は「デイライトエギングや、船アオリゲームをマスターするのだ」と気合いも十分。

何故かいつも変わった釣り方で入れ食いをしてしまう安井さん、何でかな〜?それと、今回の甘〜い誘惑を撒き散らした私の合計6名、あ、もう1人居た、自称「アングラー」。でも、みんなからは「漁師」と呼ばれてる小笠原ジギングマスター横チンの7名である。

6時集合ということで、余裕をもって船宿に到着した。はやる気持ちを押さえるために海を眺める。すると宿の横にある小川の流れ出しでベイトを追ってフッコがボイル。ミノー持ってくれば良かった、こんなのを見てしまったら逆効果だよ。

タックルは乗りを重視してグラス素材のベイマティック、これが結構良いんですよ、しゃくりやすいし、乗りやすいし。バス用のベイトにPE1〜2号、中オモリ8〜10号を潮、水深によって使い分ける。リーダーは5mで餌木をセット。これが私の船アオリの仕掛けだ。餌木は3.5〜4.0号がメインでカラーはブルー、グリーン、オレンジ、ブラウン、ピンク。デイライトといい、船アオリといい、餌木のパターンは数多く持っていたほうがいい。乗る餌木には入れ食いでも乗らない餌木は全く、といった状況になりかねない。「備え有れば憂い無し」とは良く言ったものだ。

「おはよう、それじゃいこうか。」と船長さん登場。タックルを船に積み込み待望の出発、待ってろよアオリイカ達。「よろしくお願いしま〜ス。」と挨拶が終わらないうちに「もう着くよ。だって。」なんと、ポイントは船着き場の目と鼻の先なのだ。速効でリグる。「ハイどうぞ。」の合図でゲームスタート。と思いきや、釣りをするまえにやっておかなければならないことがあるのだ。それは、リーダーの長さが使うリールのハンドル何回転分かを調べることだ。

フロントデッキ

これが解らないと正確な棚取りができず、根がかりが多発したり、とんでもない水深を探ってしまうことになる。調べ方だが、トップガイドに餌木を引っかけて、リールのクラッチをOFF。すると、中オモリが沈みラインが引き出される。リーダーの長さまで出されて止まったらクラッチを入れて、餌木をトップガイドから外す。後はハンドルを何回転回したらトップガイドまでオモリが来るのかを数えれば、リーダー分の長さは何回巻き上げれば良いのか解るでしょ?当たり前だけど使うリールによって違うから、リール別にちゃんとチェックするようにね。

チェックが済んだらゲームスタート。餌木を沈め、中オモリがボトムに着いたら素早くリーダー分より2〜3回多くラインを巻く。この時、モタモタしていると餌木が根がかってしまい、幾つあっても足りない。リーダー分だけではボトムピッタリでダメ。それでは波の上下によって根がかる可能性が有るから2〜3回余計に巻いてボトムを少しきった状態にするのがベストだ。あまり上げ過ぎても良くないので、イメージとしてボトムから50cm位までだろうか。後は決めた棚でシャクリ&フォールを繰り返すだけ。簡単でしょ?シャクリのスピード、幅、タイミングはその日、その時によって違うので色々と試してみよう。

船中で誰かがヒットしたら餌木、水深、シャクリ方をそのまま真似するのが手っ取り早い。だって、イカが釣れたということはパターンがハマッているという証拠。ヘタに頑固になるとボーズになることも。釣りは釣ったモン勝ち。それにアオリはスクールしていることが多いので、一杯ヒットしたら連続ヒットすることが多いのだ。パターンなんか探っている間にスクールが去ってしまったら意味がない。まずは一杯ゲットしてから、それを基本にパターンを探ったほうが効率もいいしね。だから、誰かがヒットしたら、餌木、水深(底からどれくらいでヒットしたのか)、シャクリのスピードを聞いて即実行。これに限る。

何人かで行くときは、始めはみんなバラバラのパターンで試してみる。一杯乗ったらそのパターンを真似すれば船中入れ食いなんてのも夢じゃない。そのためにも餌木な色々な種類を持っていないと・・ね。

ビシッ・・ビシッ・・ビシッ・・・・とロッドが空を切る音だけが響く。ビシッ・・ビシッ・・、「ハイ、上げて〜移動するよ〜。」最初のポイントは不発、魚探で反応を探し移動を繰り返す。次の場所はどうかな?

ポイント到着、はい、どうぞの合図でスタート、キレの良いシャクリを続けていると「乗ったよ〜。」の声。なに〜!誰、ダレが乗せたの〜?ナ、何と〜!安井さんだぁ〜!!またもや、怪しい物で釣ってるんじゃないだろうか!?この人は沖縄まで餌木を買いに行っちゃうくらいの人なのだ、そんなもので釣られたらこっちはお手上げだよ。

安井さんと工藤さんのツーショット

「餌木は?」「ヨーヅリ大分型のブルーだよ。」フツーの餌木で良かった。まず本日最初のアオリイカは500g。い〜な、い〜な、早く釣りたいな。ガサゴソとボックスをあさっていると「こっちも来たよ〜。」今度は誰よ、焦っちゃうじゃんか〜。声の主は安井さんの横でシャクっていた工藤さんだ。とりあえずのヒットにご満悦の顔。安井さんと同サイズのアオリが水面に姿を表し、ブシュブシュいっている。はい、二人で2ショット、やったね、おめでとう!

いるよ、いるよ〜、イカは船の下を回ってるよ〜、はやく、早くしないと居なくなっちゃうよ〜。ビシッ・・ビシッ・・「乗った〜」。これ又工藤さん、連続ヒットだぜ。パターンにピッタリハマッたみたいだね。餌木は・・・?「朝、ノロさんに薦めてもらった奴ですよ、これ、これ。さっきもこれ。」林漁具のヤバヤバカラーじゃないですか!早くいってよ〜それを。ヨッシャ!交換、交換。

餌木をヤバヤバカラーに交換してカウントダウン、ボトムを取って、リーダー分巻いて、ビシッ・・ビシッ・・ビ、ギュュ〜ン。?、Oh!来たよ、来たよ〜!交換して一投目だ〜。やっぱ「釣れた人の真似をする!」これに限るね!!

横島敏弘氏

ゆっくり、ゆ〜っくりとリーリング。ばれるなよ〜。グィーン、グィーンと独特の引きがたまらないね。それにしてもヤケに引くな〜。あー、やっぱり。水面まできたイカは触手一本、無理は出来ない。早くネット持ってきてよ、横チン、バレちゃうよ〜。なんとか無事ランディング。でも小っちゃいな・・・。

俺もやろ〜、っと横チンも横でシャクリだした。「あ、喰った〜。」なに〜!いきなりかよ。さすが漁師、ウマいね。「ノロちゃん、ネット入れて〜。」ハイよ、とネットを出すと、何やってんだ〜?1人で。スキル1ozでボトムバンプ、上がってきたのはグレムリン(エソ)だった。なんだかな〜。

でもうれしそうな横チン。記念写真だ。はい、パチリ。この後、移動を繰り返し、次なるポイントへ到着。今度は私の一投目からバイト、がファイトをしないうちにバラシ。「餌木は〜?」「アオリーQ3.5号 ピンク。」みんな即変更。途端に「ヒット〜、あ、ばれた。」「乗った〜、あ。いちゃった〜。」と乗りは浅いが頻繁にバイトがある。

亀井さんタコゲット

大ドモでやっていた亀井さんに待望のヒット。ベイマティックがバットから曲がり大きそうだ。ところが、残念なことにロッドから緊張感が消えた。「あれ?何か着いてるみたい。」とあげてくると正体判明。人間の拳ほどの頭をしたタコだった。

この後、何回かポイント移動をしたけれど帰港時間のお昼になり、本日はゲームセット。まあ、結果としいて数、サイズとボチボチの釣果だったが、シーズン前に確かな確信を掴めた。 後は、ベストシーズンの4月中旬過ぎに期待大。この模様はまたフィッシングリポートで紹介したいと思います。魚磯丸のアオリ船に興味のある人はリンクページをどうぞ。近況状況も出てますよ。

あれ?何人か釣れなかった人がいるみたいだけど・・・誰かな?もちろん、帰りの車の中では次回のリベンジマッチ(私は違うよ、ちゃんと釣ったからね。)は何時にするんだ、とうるさいの、なんの。次回はがんばってね。予定は4月中旬。このころならサイズも数の狙えるはずだ。今度ホゲったら・・・やばいよ、マジで。

恵ちゃん 

魚磯丸の看板娘、恵ちゃん。「遊びに来てね!」