2001年3月18日
対象魚:アオリイカ
場所:伊豆半島
釣果:★★★★☆
昨年の春から異常と言うくらいの人気でファンが急増したデイライトエギング。関東では今まで「アオリイカは夜釣るもの」といわれてきたが、デイライトエギングの普及で今までの定説がくつがいされた。
デイライトエギングの魅力とは何か。一度でもチャレンジしてしまったアングラーなら納得してくれる要因とは、1. ナイトゲームとは違って、太陽の下で気軽にチャレンジできること。2. ポイントが絞りやすいため、手返しが早く無駄な時間を費やすことがない。3. 何と言っても、アオリイカのサイトゲーム!&ハマルと数釣りも出来る!!これに尽きるだろう。
シーズンともなると、手前に寄ってくる餌木の後ろにビニールの固まりが近づいてくる。そのビニールから手が延びてきて餌木を抱く!!と思えば抱きそうで抱かなかったりとチェイスシーンが丸見えなのだ。く〜!このドキドキがたまんないのだよ!!
このアングラーとアオリイカの駆け引きがデイライトエギングの醍醐味なのだ。チェイスしてくるアオリイカが2kgを越えるモンスターなら興奮度も倍増、2乗。きっと虜になること間違いない。
3/18、今年お初のデイライトエギングを楽しむために一路下田の犬走堤防を目指した。もちろん、真鶴、熱海、伊東でも良かったのだが、ここはすでに釣れているのが解っていたので探索がてら、南伊豆から西伊豆にかけてをチェックしようと考えた。
今回の同行者は内藤一家。奥さん曰く「旦那がさぁ、あんまり乗り気じゃないみたい。」とのこと。去年から何度も誘ったのに、今回やっと重い腰が上がったみたい。さあ、お初のデイライトエギングはどうなるのでしょうか。事前に「ナイトゲームと違って、餌木のカラーパターンは用意しておくようにね、なめてると痛い目見るよ。」といっておいたのに・・・・。まあ、百聞は一見にしかず、これが見事的中することになるとは。
シーズンとしてもそろそろ釣れてもおかしくない。だが、当日は前線の通過で天候は回復に向かっているものの風が気になるところだ。AM6:00に出発し、海岸線を下田へ向けてランクルが爆走。あぶないっちゅーの!
相模灘はべた凪で良い感じなのだが、下田に近づくにつれ海面にサザ波が目立ってきた。風が強そうだ・・・。白浜を過ぎ、外浦を越え、下田湾に出たとき・・・ガビーン!!外浦を抜けるとそこは・・・の状態。西風ガンガンじゃんよ〜。予想はしてたけど、こんなに吹いてるなんて。
まずは手前の福浦港へ。車から降りようとドアを開けると、風であおられるほど。こんな状態で釣りになるか!ここでは意地で5投してみた。でも、風には勝てない。まだ反対側の犬走堤防の方が釣りになりそう。移動しま〜す、上げてくださ〜い。
日曜日だというのに、餌釣りでも人気の犬走堤防が貸し切り状態。この天気じゃ〜ね〜。手前からチェックしていくが風でラインが流され思うように探ることが出来ない。これじゃ釣りどころじゃないよ〜。風裏を探しトボトボ・・・何処か釣りの出来るところは無いのか〜!
移動を繰り返し風裏になる場所を見つけなければ。すると、絶好ポイントとされる海藻が水面までビッシリ生えているエリアを発見。おまけに風裏だ、ここだ!ここしかない!!お得意のアオリーQ/オレンジをキャスト・・反応なし、あれ?ピンク・・チェイスも無し、おやおや?。旦那も渋い顔だ〜、「ホント、昼間にアオリが釣れるのかよ〜」といった疑いの眼差し。そんな目で見るなよ〜。俺が悪いんじゃないだろ、天気が悪いんだろ?
こーなったら!ボックス内をガサガサしてると、俺を使ってみな、とキラリと目が輝いた(ように見えた!?ホントか?)背中が焦げ茶のアオリーQ。キャスト、フォール、ビシッ、フォール、ビ、ズシン!き、きた〜!!RISEオリジナル SQUID SPINがグワングワンいってる〜。楽し〜。「どーだ!釣れただろ!!(焦げ茶 談)」
ナント、焦げ茶に変えて一発でヒット。500g前後といったところかな?それも今までさんざんチェックしていた場所でダ!「デイライトはカラーが大事」を証明するような一杯である。ハマらないとイカがいても反応さえしない。しかし、ハマり餌木だと今まで反応が無い場所でもこんなもんなんです。焦げ茶さまサマ。
旦那もヒット餌木を聞いて「オレンジとピンクしか持ってないよ〜。」だって。私はあれほど言いましたよ、カラーだけは豊富にと。それは残念ですが貴方が悪いのです。申し訳ないな〜、気が引けるな〜、これから1人で入れパクだなんて。
やったー1人勝ちだー。デイライトエギングの場合、ヒット餌木にハマると入れパクも当たり前。だが、ヒット餌木が無いと横で入れ喰っていてもチェイスすら無い程だ、ホントだよ。さ〜、入れ食いを堪能するか・・と思っていたのだが、単発だったのか、しばらく狙うがこれ一本でここは終了。帰り、ウィードのエッジで2本浮いているのを発見。旦那がサイトゲームで興奮状態。「追ってる、追ってる。あー、そこまで来てるのに〜。何で抱かないかな〜。」と抱きそうで抱かないアオリにイライラ。
釣りは釣ったモン勝ち。いただき!とばかりに焦げ茶をキャスト。ヒュ〜、抱いた。一発だ!やっぱ、カラーは大事!!と思ったのも束の間、フッキングが早くスッポ抜け。旦那の視線が痛い。さ、サ、ポイント移動〜。
一本釣ったことだし、気分が良いから、ここでデイライトエギングの誘い方をナント!!ムービーで紹介しちゃおう。(え〜、ホントに〜?太っ腹!)でも、30秒しかないから詳しく説明出来ないのが残念。(え〜、ガッカリ。)言葉では伝えにくかったシャクリのスピードなど参考にしてもらえればいいんじゃないでしょうか。「もっと、詳しくおせーてよ」という人は店に来て「一緒に行こうぜ」と誘ってください。時間が合えば何時でもお付き合いしますよ。さあ、シャクっちゃってください、どうぞ!!
QuickTime Movie (517KB)
ちゃんと見たかな?それでは次の場所へ行ってみよう。移動〜!
今度は風裏にあたる板見港。ここは風も無く堤防の先端には数人の餌釣師が。車でタックルを準備しながら見ていると、1kg前後のアオリをネットイン。いるじゃな〜い、ナイスサイズが!「良く見えるね〜?」「私はタカの目を持つ男だもの。」「ハイハイ。」くだらない事を言ってる場合じゃない、堤防へ急げー!!
焦る気持ちを押さえてポイントを眺める。ここも広範囲に海藻が生えているようだ。餌木はもちろん、さっきのヒット餌木の焦げ茶。その日のパターンが解ったら、色々と探らずにヒットが続く間はそのパターンで通したほうが無難。でもポイントが変わったらヒットパターンをヒントに、その場所に合ったヒット餌木を探すことをお忘れなく。くれぐれも当たり餌木だけに頼りすぎないように。「ポイント変われば・・・」である。
アオリは回っているはずだ。水面、中層、ボトムとチェックするが反応なし。旦那がピンクを使っているというのでオレンジにチェンジ。これまた、カラーチェンジして一発目でヒット。今度は先程よりも大きそうだ。水柱を上げながら水面 に浮いたのは1.2kg位のまあまあサイズ。やり〜。
写真を撮っていると、「乗った!乗った〜!!」の声。イ〜じゃな〜い。バットの入り方から見ると同サイズではないだろうか。案の定、上がったのは同サイズのアオリ。きっと同じスクールだったに違いない。え〜と、餌木は?とチェックをいれると、オレンジに変えている。解ってきたね、デイライトエギングはカラーが大事なのを。
私のヒットカラーを見て、変えて一発目だってさ。「デイライトエギングはカラーが命。ヒット餌木を見つけたら連チャンヒット」を身をもって感じたに違いない。
この後、風も収まってきたので、西伊豆に移動。案の定、朝の風とウネリの影響で濁ってしまっている。何ヶ所か覗いてみるがほとんどの場所は壊滅状態。良さそうな場所を探し走り回る。何とか宇久須港が釣りになるかな?といったところ。濁りは他の場所の比べて弱いもののウネリが入ってくる。普段なら餌木の後ろに何杯かアオリイカが付いてくるのだが今日はチェイスもない。夕マズメ、なんとかヒットしたのは350gのベビーサイズ。
太陽もオレンジ色の強い光に変わった頃、普段ならこれからがベストタイムのアオリイカ。だが、デイライトエギングを楽しんだ後にナイトゲームのスローな釣りは体が受け付けない。最悪のコンディションの中、今年初のデイライトゲームで3杯取れたし、今日は良しとしましょう。さあ、これから毎週伊豆半島巡りがスタートするぞ!!
帰りの車中「デイライトエギングってやばいね。もっと早くやってればよかったな〜。」と旦那が一言。ズッポリとデイライトエギングにハマッてしまったみたいだ。初めてでキロオーバーだもの、ハマってしまうのもしょうがないでしょ。
でも、気づくのが遅ーい!さんざん去年、誘ってあげたのに。あの時からやっていれば今ごろデイライトエギングマスターだったのに。残念ねー。あー、楽しかった。又行こうね、今度はいろんなカラーを持ってさ。