RISE Fishing Report

魅惑のデカバスレイク 丹沢湖

丹沢湖にて

2001年3月16日

対象魚:ブラックバス
場所:丹沢湖
釣果:★★☆☆☆

毎年、3月に入ると丹沢湖が気になってしまう。それは、このシーズンが数は少ないけれど、出れば一発大物!といったシーズンだからだ。1年間で最も50cmオーバーを効率良く狙えるのが、ナント今なのだ。この先でも、もちろん50cmオーバーはヒットするし実績もある。が、その他に30〜40cmクラスもヒットしてしまい、数は釣れるようになるのだがビッグワンだけを効率良くねらうことが難しくなってしまう。

今年は3月初旬の第一陣を逃してしまい、確率はちょっぴり下がってしまうかもしれない。が、それでもまだ 出ればナイスサイズだろうということで、目標の50cmオーバーを求めて、丹沢湖へと車を走らせた。同行者は謎のチャイニーズ PONちゃんと奥様アングラーの永登さんだ。

PONちゃんは、この前の大潮周りの時に1人で抜け駆けして40cm代を4本もゲットしている、卑怯な!!永登さんは丹沢湖が初めてとはいえ、そこは持ち前のテクニックでカバーしてもらいましょう。

なぜこのシーズンがそんなに良いかというと、毎年、2月下旬〜3月上旬の大潮の日からワカサギの産卵行動が始まる。産卵を控えたワカサギは、皆様もご存知のとおり各流れ込みへと集まってくる。となると、まだ水温の低いこのシーズン、バスだって活発に餌を追うまでの体力もない。出来るだけ簡単に、且つ、たくさん食べたいのはバスだけではないはず。スポーニングを控えたビッグバスから行動を起こすのは周知の通り。このような事が折り重なっているのである。

そう、そして、2陣、3陣となるにつれてワカサギの数も減少し、水温の上昇とともに30〜40cmクラスが増えてしまう。「来週でいいかな?」は命取り。デカバスを釣りたいなら今すぐ急げ!!

もし、数はいらない、一発大物だけで良いからと言う人は来年の2月末から3月頭に掛けての大潮の時にチャレンジしてみよう。きっと、バイトは一日やって一回あるかないかだか、そのバイトを確実にフッキングに持ち込めたら、それはきっとトロフィーサイズに間違いない!いや、多分。もしかしたら・・・かな?

サイズ問わず、数を釣りたいと言うならば、これからがベストシーズン。第一陣のワカサギの産卵は終わってしまったが、2陣、3陣と続いて入ってくるからだ。もちろん、大潮を選んで行ったほうが確率が上がるのは言うまでもない。これからは、日を追うごとに水温も上昇してバスのグッドシーズンに突入するからである。でもこのころなら、流れ込みだけにこだわらなくても大丈夫。『ここは!』と思われる場所に付いているからだ。

釣行日当日は大潮とは正反対の小潮周り、あちゃ〜。一週間前の大潮周りの時は各流れ込みに50cmクラスが浮いているのが見えたらしいのだが、この日は風もあり、魚の影も見えない。ワカサギもちらほら見えるくらい。まずは先週良かった湖の右側にある玄倉川の流れ込みからチェックを開始だ。

丹沢湖には玄倉、中川、世附の3川の流れ込みがある。中でもここ、玄倉川の流れ込みはシャローが多く日照時間も長いので水温が上がりやすい。以上のような条件から魚が固まりやすく活性の高いバスが多いのである。

玄倉川流れ込み

期待を胸に玄倉川へ向かったが、こんな日に限って風があるんだな〜。それも温かい風なら良いのだが肌寒い風、勘弁してよ〜。橋の上から見下ろしてもバスの姿は確認できない。いやな予感がするな〜、ホントに先週は釣れたのかい?PONちゃん。

まずはお気に入りの公園下のシャローからチェック。ルアーはここ丹沢湖で実績抜群のフレッシュバック80MRSP/TRワカサギをチョイス。こいつでシャローフラットの先のブレイクをロングキャストで狙ってみる。ホントに良く飛ぶんだ、これが。キャスト後、一気にダイブさせて一旦ポーズ。2〜3回強めのジャークを入れてポーズ。この繰り返しだ。

このポーズが肝ね。この時にバイトが多いので、ラインは絶対に張っておくこと。そうしないとショートバイトが取れないぞ。ジャークで反応が弱いときは、ワームのキャロのようにロッドで引いてくる方法も効果的。この時も必ずアクションとアクションの間はポーズを入れること。 

横で私の見様見真似でやっていた永登さんが一言、「あ、当たった!」。このシーズン、バイトはメチャクチャショートバイト。コッ、・・・。これで終わってしまうことがほとんど。この、コッで即フッキングが肝なのだ。感じとしてはヘラブナのヘラ浮きツン、ビシッ!こんな感じかな。バイトを確認している暇などないのだ、バイトがあったら、体が勝手にフッキングしてるくらいじゃないとダメよ。

この後、しばらく粘ってみたが反応が無いので世附川の流れ込みに移動。こっちならどうにかなるかな?私お得意の橋下の堰堤際、スロープ、岩盤といつも魚が付いている場所をチェックするがここも反応がない、バスはどこ行っちゃったんだよ?

あ、そういえばワカサギを釣っている人も、10〜20本も針が付いているワカサギ仕掛けに一匹、二匹付いてくるだけ。ベイトのワカサギが差し込んできていないようだ。日が傾くにつれて日陰になってしまう世附川は寒くなってきた。風向きも変わったし、もう一度玄倉川へ移動。

玄倉川に到着すると案の定、風も止んで水面も静かになっていた。橋の上から下を覗くと先程まで姿が見えなかったバスが浮いているじゃないですか。バスだけじゃないよ、ワカサギもシャローにスクールしているヨ、E〜感じになってきた。

永登さんは支流の中をチェック、チャンネルを回遊しているバスを狙っていた。私は支流の流れ出しをチェック。流れ出しにあるカバーの近くに数匹のバスが見えるのだが全く無視。

永登さんの方はどうかな?と覗きに行くと、30cm位のバスがチェイスするのだがバイトまではいたらないと興奮気味。ルアーアクションを見たら、私よりも派手にトゥイッチしているではないか。これかな?パターンは。

先程の場所へ戻ってみるとまだ数匹浮いているじゃありませんか!40cmクラスが3〜4本、30cm位のが2本。ヨッシャ!!浮いているバスの先へキャストして派手にトゥイッチ、トゥイッチ。だめだ〜、反応しない。こ〜なったらこーだ!沖へキャストして、ファストリトリーブ&ジャーク、群のチョイ先でおもむろにポーズ、ピタッ。

FLESH BACK Medium Deep Suspend

ヒットルアーの FLESH BACK ワカサギカラー

すると、よりによって中でも一番小さいバスが反応してしまった。フレッシュバック100MDSP/TRワカサギに向かってビューン、バクッ!なんだよ〜、おまえじゃないよ〜。あれ?こいつ、まあまあサイズじゃん。30cmクラスと思っていたサイズにスケールを当てると、ピッタリ40cm。こんなにあったんだ〜。って〜ことは、あそこに浮いていた奴は50cm近いってこと?いるじゃな〜い。グッドサイズが。

 でも、バスをリリースしてもう一度!と思いきや、さっき暴れさせてしまったのがいけないのか、バスは何処かへいってしまったようだ。

 50cmオーバーをやっと見つけたのにガッカリ。しかし、このシーズンのサスペンドミノーは効くね。特に、フレッシュバック!!このミノーはトラウト用といったイメージが強いみたいだが、トゥイッチをしたときの左右のスライド&ヒラ打ちはヤバいもんがある。是非一度使ってごらん?飛距離も出るし、BOBお勧めの逸品です!ただし!釣り過ぎ注意!!

FLESH BACK SUSPEND MINNOW

BOB のお勧め FLESH BACK SUSPEND MINNOW。上から 80 オイカワ、100/TR モロコ、100/MD TR ワカサギ。TR=Transrusent, MD=Medium Deep