2001年3月10日
対象魚:サクラマス
場所:相模川
釣果:☆☆☆☆☆
3月1日より相模川のトラウトが解禁となった。トラウトといってもレインボーやブラウンではない。ターゲットはギンピカボディーのサクラマス、サツキマスである。「回帰マス連絡会」という団体の皆様による、長年にわたって行われてきた放流が実り、ここまで相模川のサクラマスを有名にしたといっても過言ではない。今年もどんなモンスターが上ってきているのか、興味があるところ。今年こそリベンジしたい。毎年姿の見えないモンスターに敗北しているのだから。
一回目の敗北は今でもはっきり覚えている。数年前、神川橋下流でのことだ、夕マズメ、平塚側のテトラ際でディープダイバーを引いていたとき 、ガツンとロッドティップが止まった。『テトラにでも引っ掛かったかな?』と思った瞬間トルクのあるスピードでドラグを鳴らす何かがヒットした。この時のタックルは 6lb, 7.6ft といったタックル。このタックルで止まらない・・・。
張りつめていたラインが宙を舞った。シーバスか大鯉か、それにしてもスピードが有りすぎる。その日、60cmの鯉、数日後、75cmのシーバスを同じタックルで取った。全く別物のパワー、スピード。色々と話をすると本命ではないか、ということになった。
それから相模川タックルは 8lb, 9ft といった本命仕様で 挑むようになった。本命なら確実に取りたい、本命でなくても正体を知りたかったからだ。このタックルなら取れる自信も有った。
またもやチャンスは訪れた。昨年の3月上旬、場所は東海大グランド前。13gツインクルスプーンをクロスストリームでキャストし、テトラ際をかすめた時。ロッドから強烈な衝撃が伝わった。あの時の状況がフィードバックしてきた。が、しかし、今回はあの時よりタックルがヘビーになっている。『取れる!』と思ったのも束の間、自然はそんなに甘くなかった。
結果は2連敗。その後幻を求めて通ったが、強烈なバイトはロッドから伝わってこなかった。
そして、待ちに待った今年の3月1日。相模川が解禁を迎えた。回帰マス連絡会のHPにある掲示板を覗いていると、モンスターの洗礼を受けたアングラーからメールが入っている。内容を読むとあの時と同じ。本命に違いないだろう。
昨年の放流会の時からサクラマスに興味を持った岡本さんが来た。今朝も東海大グランドへチェックに行ったが反応はまるで無し、とのこと。掲示板の事を告げたが知らなかったようで、チェックしている。
ポイントが解らないから教えてくれ、というのでチェックがてら相模川に出かけることになった。まずは掲示板に出ていた厚木市小田急線下からチェック。土手の上から覗いてみると1人、ロッドを振っているのが見えた。タックルを用意してポイントへ向かった。
ここは、すぐ上流に中津、小鮎といった三川合流の場所がある。ここも小田急下と並んだサクラマスのベストスポットである、ということを説明。
が、しかし、南風がとてつもなく強い。釣りになるのか? ファーストキャスト、セカンドキャスト・・・・・とルアーを投げるのだが思ったところに届かない。ミノーからウェイトのあるスプーンにチェンジしてみるが状況は同じ。
30分程探った所でポイント移動。今度は一気に下り神川橋下へ移動。ここなら風裏になり釣りが出来るだろうということだった。
ここは苦い思い出の場所だ。ルアーもセオリー通りフレッシュバック 100M DSP でテトラ際、チャンネルのブレイクと探っていく。岡本さんはカレン55でボトム付近をゆっくりトレースしている。私はどちらかというと早い釣り、反対に岡本さんは遅い釣り。もし魚がいればどちらかに反応してくるはずだ。しかし、丹念にキャストを繰り返すがバイトは無し。辺りも暗くなってきたので本日は終了となった。
まだシーズンは始まったばかり。今年こそはモンスターをゲットしたい。翌日、遊びにきた石原さんの口から溢れた言葉は「一昨日、神川の下でサクラを掛けた。けど、凄いスピードだね。ラインブレイクしちゃったよ。」
全く同じ状況だったみたいだ。この時のタックルはシルファーストリームクラス。もちろん、リバークラスの 9ft を片手に持っていたのは言うまでもない。