RISE Fishing Report

怒濤のアオリイカパーティー

大会にエントリーした人達

2000年11月18日

対象魚:アオリイカ
場所:西伊豆から熱海
釣果:★★☆☆☆

11/18、今世紀最後のイカキングを決定するアオリイカパーティーを開催。18名の Squid Angler は、アオリイカ半島の別名を持つ伊豆半島へと散った。

ルールは簡単。場所の限定は無し(但し、禁止エリアや立ち入り禁止区域でのゲームは失格)。熱海、大堤防下のロータリーへ PM 10:00 の検量までに戻ってこれる範囲ならどこでもOK。AM 7:00 より各自ゲームスタート。ビッグアオリ3本の総重量で競うトーナメントである。

事前情報では「一晩で20杯近くゲットした」とか、「キロ近いサイズをゲットした」など景気の良い話ばかり。こんな情報ばかりだと、誰の頭の中にも優勝ウェイトは 2.5kg 前後という数字が浮かぶはず。

だが、天気予報は当日の天気の悪さを予想。ポイント選択が大きく釣果を左右するものとなった。今回、私と一緒に行動する川田さん、中村さんと熱海で合流。そして大ギャンブルで西伊豆へ飛んだ。スケジュールとしては土肥から南下し、下田から熱海へ釣り歩くというもの。西伊豆は西風が強いという予報だったが、風が吹く前に勝負をつけようと無謀な賭けに出た。

相模湾は油を流したようなベタ凪ぎ。これなら西伊豆も・・・と思い修善寺を越え土肥の町へ抜けると、そこはシロクマさんの大群が。風はないが、ウネリが入ってくる。数分チェックするが釣りにならず、実績No1の宇久須港へ移動。ここもウネリの影響で湾内は濁り気味。やはり当たりもない。ベイトは多いのだが・・・。

デイゲームの場合、見切りは早い方がいい。活性の高いイカがいれば数投で答えがでる。回遊を待つのも一つの手だが、効率良く数を延ばすのであれば、ラン&ガンで活性の高いイカを狙った方がいい。

次に向かったポイントは東洋のコートダジュール、岩地港。ここでのゲームは始めてだが、様子見がてらチェック。堤防には墨後があり、アオリが居るのを教えてくれる。が、ここも底荒れしているのか、いつもより濁り気味。私の横でシャクっていた川田さんのロッドが満月になった。しかし、上がってきたのはコロッケサイズ。幸先不安のためキープ。

子浦、妻良と回るが状況は変わらない。タックルを出す前に移動をくり返した。予定としては入間、石廊崎方面まで回るつもりだったが、この調子では無理と判断。下田の犬走堤防へ。途中、iモードで状況チェック。RISE BBS で状況がわかるようになっているのだ。やはりみんな苦戦している模様。

目的地の犬走堤防は餌釣り師天国。なんとか隙間を見つけシャクッていると、下から数杯、餌木をチェイス。トゥイッチングで興奮させ何とかゲットしたが、あまりの小ささでリリース。んー、何処へ行けばいいんだろう。菖蒲沢もダメだったので、伊東港まで大移動。途中渋滞にハマり、ゴールデンタイムは車の中。ダメな時ってこんなもんです。すっかり辺りは暗くなり、釣り方もシャクリからズル引きへチェンジ。

川田さん

ポイント到着後、数投目で待望の当たり。クッとロッドティップを押さえ込んだ後、独特の締め込みが。

「ヨッシャー、フッキング!!」

スルーッ・・・。あー、痛恨のフッキングミス。バレたぁ、と言い終わらないうちに横の川田さんがフックアップ。俺のイカが・・・。いつもと比べて慎重なファイトの末、無事ランディング。餌木は何かと見てみると、私と同じアオリーQ の RISE カスタム。これは行けると思ったのも束の間、堤防横からナイトダイビングのダイバーがザブザブ。無条件で移動。「伊東といったら宇佐美でしょ」と宇佐美港へ。すでに電気浮きが流れ星のように飛び交っている。

投げずに移動。「こーなったら・・・伊東といったらハトヤでしょ」ハトヤ裏のテトラ周りに入る。風が強いが何とか釣りはできる状況。ポイントを決めた一投目、ジィーとドラグが鳴った。チョットいい感じのサイズ。ネットは持ってきたが車の中へ置きっぱなし。こんな時に限って・・・。何とか水を吐かせ、できるだけ軽くしてゆっくりとごぼう抜き。ブシュッと元気に墨を吐いたのは400g前後。

二投目・・・ツンツン。エッ! 三投目・・・リトリーブしていたハンドルが止まりジージー。先ほどよりはいいかも。足下まで寄せ、水を吐かせてヨッコラショ。ジィー。重くて上がらない。ドラグを締め込み抜きあげるとボチャン。

「やってもーた!」

その後、コンスタントにバイトを取り3杯を追加。他の二人はバイトはあるが乗せられず「何故だー」を連呼。苦戦している。やっぱり、オリジナルの Squid Spin はすごすぎる。こいつに RISE カスタムのアオリーQで鬼に金棒だ。(ごめんなさい!両方とも完売です。持ってる友達がいたら借りて下さい。すごいです!!)

いい調子できたのにここでまた邪魔者が・・・。スイミングさせている餌木にカツンカツンとバイト。もしやとミノーをキャストするとギラリン、思った通り太刀魚軍団登場。途端バイトは無くなり、時間も迫ってきたので熱海港を目指した。いったい、みんなはどれくらい取っているのか気になる。といっても私は参考記録なので関係ないけれど・・・。主催者が賞品持っていったらヒンシュクでしょ。

アオリイカ

10時検量開始。やはりこの風と天候のせいでみんな苦戦している。ウェイインが終わったところで、もしかしたら・・・と思い、自分のアオリも計りに乗せると、1,155g。さあ、何位くらいに入っているのだろうか。ウェイインは9名。それでは気になる上位のパターンは何だろうか。

3位に食い込んだのは、リミット3本をきっちりと揃え、820gだった Tomy さん。なんてったって力の入れ様が違う、この日に備えてプラクティスを行っていたとか・・・。

場所は下田の犬走堤防の外側。タックルは Squid Spin に PE 0.8号。餌木はアオリーQ、ピンクの4.0号。釣り方は、キャスト後のほっとけメソッド。2分くらい置いてシャクったら乗ったとのこと。NEWテクニックか?

2位は2本で945gの大沢賢治さん。タックルは Squid Spin に PE。餌木はアオリーQ、3,5号金テープのオレンジ。ポイントは下田福浦堤防の内側で、夕方シャクリでゲットしたとのこと。

そして、栄光の2000年イカキングとなったのは、2本で1,165gをゲットした野呂昌明さん。ポイントは、真鶴琴が浜と宇佐美堤防でズル引き。タックルは Squid Spin にロックハイパー 12 lb、餌木はアオリーQ、3.5号と4.0号。熱海の堤防で、「イカキングは俺だー!!」と叫んでたのはコイツです。そう、私は何と10g差で負けちまいました。それも弟です。あー、あの落としてしまったアオリイカが悔やまれる。

アオリイカパーティー参加の皆様、強風&寒い中御苦労さまでした。また、次回大会の時にお会いしましょう。次はビッグフィッシュの出る春先でもいいなぁ。これからは寒くなって数もおちるし・・・。ちなみにこの帰り道、福浦堤防で悪あがきをしてきました。所詮悪あがきで終わってしまい、余計なお土産までもらってきてしまいました。喉痛い。ゴホゴホ・・・。