RISE Fishing Report

エキサイティング日中エギング

アオリイカとアオリーQ

2000年10月11日

対象魚:アオリイカ
場所:小田原から東伊豆
釣果:★★☆☆☆

今年の春、ひょんな事から覚えたアオリイカの日中エギング。アオリイカと言えばナイトゲームが当たり前だったのだが、今ではすっかりデイゲームにハマっている。ナイトゲームにくらべスクーリングを待つゲームではなく、そこに居るアオリイカを拾い釣りをする感覚で釣れるためコンスタントに数がのびる。そして、ポイントの見切りも早いため無駄な時間を過ごさずに済むこと。

何よりも、デイゲームということもあり、アオリイカがサイトゲームできるというのがこの釣りの一番の醍醐味ではないだろうか。サスペンドしているアオリイカや、沖からチェイスしてきたアオリイカをいかに乗せるかがこの釣りの楽しいところなのである。

「あっ、そこ、抱けっ!」

と抱きそうで抱かないアオリイカを見てしまうと、興奮せずにはいられない。そのままがっしりと抱いてくれればウッシッシとなるわけだが、さんざん遊ばれた挙げ句、プイと何処かへ泳いでいってしまうのをみると、カーッと頭に血が上ってしまう。

春から初夏までは日中エギングを楽しんでいたのだが、夏場は数が落ちるということと、他のターゲットで忙しくなってしまったこともありしばらくお休みしていた。10月に入り、そろそろ新子が集まる頃だし、チェックにでも行こうかなと思っていると、私同様アオリのデイゲームにすっかりハマっている鈴木さんや川田さんから情報が入ってきた。「それでは久しぶりに」とデイゲームに大きな期待を寄せ、情報主の鈴木さん、三堀さん、私の3人で車を走らせた。

まずは、一番手前にある早川港からチェック開始。ここはアオリイカポイントとしてとてもメジャーなポイントである。その証拠に堤防の上には多くの墨跡が残っている。ベイトフィッシュも多く見られたので期待十分。だが、船道、テトラポット、堤防の先端部といった一級スポットを打つが反応が無かったのでそそくさと移動。

ポイントは、ここだけではないのだ。反応のないポイントで無駄な時間を潰していることはないのである。活性の高いアオリイカが潜むポイントを探して移動をくり返す。

ベビーサイズ

江ノ浦港を覗いてみるが餌釣り師が多いので、パス。福浦港をチェックしてみることに。数日前に暇つぶし程度に仲間が入った時には、係留船の下にたくさん付いており、あっというまに5杯釣れたというスポット。話し通りに係留船やロープ、ブイなどには10杯前後のスクールでイカがサスペンドしているのが確認できる。

早速、3.5号の餌木をキャストするとその着水音でイカが餌木に向かって浮いてきた。フォーリングしていく餌木に向かって、ちょっかいは出すのだが、いまいち抱きが甘い。カラーやサイズを交換していると、やっとのことで抱いてくれた。イカが抱いて持っていくところを合わせると、ズルッ。墨を吐いてさようならー。

墨を吐かれてからというもの、まわりのイカが警戒してしまったので他の群れを探すことに。このイカスミは警戒信号らしく、できるだけ吐かれないようにしたい。新しい群れを見つけては、興奮させて抱かせることができるのだが、みんな墨を吐いて逃げてしまう。カンナをチェックすると、フッキングが強いのか、ウニョウニョ動く足が。

原因がわかった所で群れを探すが見当たらず、即移動。今度は、このシーズン一番手堅いと言われる熱海港へ。この辺りでは、一番の大きさを誇る港だけに、アオリイカのストック量も半端ではなかった。あちこちでアオリイカが確認できたし、姿が見えなくてもボトムまで沈めてからしゃくり上げてくると数杯の群れで浮いてくる。

ここで、本日のファーストキャッチは鈴木さん。先程から、「うぁー、あーっ、」と奇声を上げていたがやっとのことでゲットできたと興奮状態。手には200g位のベビーサイズがぶらさがっていた。なんでも、20杯くらい浮いていて何杯かで競ってきたやつがやっと抱いたとか。

私もそれ所ではない。自分の餌木目掛けて数杯のイカがチェイスし、ちょっかいを出すがなかなかヒットしない。白熱して抱いたところをフッキングといきたい所なのだが、スゥーっと寄ってきて餌木をペタペタッと触った所で離れてしまう。そこでまたしゃくりを入れて誘ってやるが、そのくり返し。だが、少しずつではあるか、イカも興奮してきたようだ。ボディカラーを頻繁に替えながら、餌木に近付いたり離れたりしている。やっとのことで私にもヒットしたが、先程と同じでベビーサイズ。

次に向かったのは、八幡野港。係留船回りを攻めると物凄いスピードで集まってきた。みんなで足下に集まったイカをからかっていると、なんと三堀さんが4連チャンヒット。しかし、すぐに群れも居なくなってしまったので伊東港へと移動。

ここもすごかった。餌釣り師が多いせいかコマセに小魚が集まり、その外側にはアオリイカがびっしりと浮いている。だが、餌釣り師の邪魔になるので指をくわえたまま移動。先程の熱海港へ戻る途中、川田さんから連絡が入り熱海港で合流。福浦港を叩いてきたのだが、この前よりもサイズは落ちてるし、数も見えないということ。そう、福浦港情報の主こそこの人だったのだ。この後、私が一杯追加したところで太陽も山の影へ。本日はゲームセットとなった。