RISE Fishing Report

相模川ライトゲームが熱い!

セイゴ 平塚新港

2000年9月7日

対象魚: メッキ、セイゴ
場所:平塚、相模川河口周辺
釣果:★★★☆☆

今年も、黒潮に乗ってライトゲームの人気No,1、メッキが相模川周辺に姿を現わした。例年ならば、8月末あたりから相模川河口や平塚新港などで顔を見せ始めるのだが、何せ、今年はあの黒潮の大蛇行。 ちゃんと入ってきているかが気になるところだ。

気になったらチェックに行ってきましょう!ということで、シーズン当初の定番である平塚新港をポイントに決めた。でも、1人よりは数が多いほうが短時間で広範囲をチェックできる。そこで、今回は助っ人登場ということで、石原さんと岡本さん、木村さんの3人にお願いしてポイントへ向かった。

ポイントに着くまではハイテンションだったのだが、目的地の平塚新港に着くと思いもよらないことが、、、、。強い南風と、ウネリで、堤防の先端部は水がかぶっているし、港の中までウネリが入り込んでいる。

これでは、メッキどころではない。ダメだとは分かっているんだけど、取りあえずチェック。スロープ、ポンツーン、停泊船まわりとメッキが付いていそうな場所をチェックするが、チェイスどころか姿も見えない。予想どおりの展開とはいいつつも、ガッカリ。

これだけ外海が荒れているならば、河川内に入ってきているのではないだろうか、ということでダメなポイントには早々に見切りをつけポイント移動。庄治郎丸前の船着場を見てみるが、ここにもウネリが入っており気配無し、移動。一番影響がなく、魚が溜っているであろう、須賀港へ向かった。

ここは、平塚の漁船が係留されている港ということで、ストラクチャーだらけ。どこにでも付いていそうな雰囲気だ。ポイントに散らばり、チェックをしてみるがやはり、反応がない。さらにポイントを移動。普段ならば、係留船の影をミノーが通過すれば下から果敢にアタックしてくるのだが、今日はまるでダメ。

うーっ! 何処にいけばいいんでしよーか。こうなったら、めぼしいポイントはすべて回ってやる!!

港がダメならば、外はどうだろうということで、港の出口にあるテトラポット周りに移動。ここなら流れはあるし、魚が潜んでいられるストラクチャーも豊富。ここでいなければ諦めましょう、ということに。

須賀港出口

護岸を下り、ポイントへ到着。係留船あり、桟橋あり、とやはりここはグッドポイントだ。片っ端からチェックに入ると、すぐに石原さんのラピッドに何かがチェイスしてきたらしい。

「真っ黒で、ちっちゃいよー、何だろう」

と言うので、水中を覗き込むと、そのちっちゃい奴らがヒラを打つラピッドにチェイスしてくる。だが、サイズが小さ過ぎるのか、突かれるだけでフッキングまでは至らない。しばらく粘ってみたが、その群れもいなくなり、テトラを打ち流していると港の出口まで来てしまった。

水の動きはある、ストラクチャーのテトラポットは入っている、と条件はバッチリだ。ファーストキャスト、岡本さんのラピッド45が沖に沈んでいるテトラポットを過ぎた時、ギラッとルアーの後ろが光った。

あっ、と言う声とともに、ラピッドが宙を舞った。先程より2まわりくらい大きいサイズでどうも○○○のようである。もう、チェイスシーンを見てしまった岡本さん、一気にボルテージはレッドゾーン。この後も頻繁にチェイスはあるのだが、興奮と焦りでなかなかフッキングさせることが出来ない。

それを見ていた木村さんがどれどれ、とキャスト。 パパンとトゥイッチングを入れると同時にフッキング。パタパタッと暴れて上がってきたのは、思った通りのセイゴ。どうも、この群れがアタックしてくるようで、沖から足下までチェイスしてくるし、8の字を書くとミノーの後ろをいつまでも付いて泳いでいる。

ハゼ

後からきた木村さんにアッという間に釣られてしまい、岡本さんの焦りは上がる一方。アタックはあるのだが、フッキングがうまくいかない。ミノーを追ってセイゴが追いかけてきたので、護岸沿いにルアーを泳がせると下から他の魚がミノーを襲った。

やったね、岡モッちゃん。だが、ヒットしたのは何と20センチオーバーのハゼ。感激の叫びが、落胆のため息に、、。やっぱ岡本さん、何かしらやってくれるぜ。

こんなことをしていると、目の前でボイルが始まった。シラスのような小さいベイトをセイゴ達が追い出したようである。だが、ポイントは、キャスティング範囲の遥か彼方だ。指を喰わえながら見ているしかない。

クーッ、アングラーの一番辛い時間だ。すると、ナブラが少しずつではあるが、近付いてくる。後もう少しだ、というところだった。ナブラはだんだんと小さくなり、消えてしまった。

アー! もったい振らせやがって!!

と思ったのも束の間、今度は出口のすぐ横でナブラ発生。ラピッドを直撃するが無反応。やはり、ベイトフィッシュが小さすぎるのか、ミノーへの反応は無し。ガックリ。

本命のメッキ

ナブラを諦め、テトラポット沿いを狙っている木村さんに叉もやヒット。今度は様子がおかしい。ロッドが満月になり、ドラグまで出ている。何と上がってきたのは、本命のメッキだ。

結局、本命のメッキはこの一匹で終わってしまったが、おまけのセイゴが数釣れたので結構楽しめた。このライトゲームにチャレンジしたいのであれば、今がチャンス!

ルアーは、3〜5cmクラスのスモールミノーがいい。おすすめは、圧倒的にラピッド45SP。これは絶対持っていないと悲しいことになる。こんなルアーを使うのだから、タックルもウルトラライトな物でなければ。お勧めは、サーフスター60SL、トーナメントZ1500C、エムズ・トラウトクエストの2〜3lbがいい。

ロッドも長くて 6.6 フィートまで。これ以上長いと水面までの高さがないので使いにくい。ラインも、3〜5cmというスモールミノーを使うのだから、ラインが細くなければ飛距離が稼げない。その点、トラウトクエストは、ナイロンラインの中でも耐摩耗性がものすごく優れているので、安心して使える。

何よりも、4lb 以上のラインでは、飛距離が出ないだけでなく、ルアーのアクションもライン抵抗で死んでしまう。ましてや、風が吹いている日ではラインスラックが出過ぎてしまい、釣りにならない。まあ、相手も小さいことだし、ファイトをよりスリリンに楽しむには、これ位ライトタックルのほうが楽しいのではないだろうか。

最後にこの釣りでのコツは、群れが何処に居るのかをできるだけ早く探すことが数を延ばすコツ。一ケ所で何時、回ってくるか分からない魚を狙っているようではダメ。自分から、群れを探しながら釣り歩くラン&ガン作戦で数を延ばしたい。

シーズンは始まったばかりだ。メッキだってまだこれからだし、セイゴもサイズアップしていくことだろう。ポイントや釣り方などもっと詳しく知りたい人はお店まで。時間があったら一緒に行きますか。

セイゴ