2005.11.22
対象魚:アオリイカ
場所:愛知県赤羽根沖
釣果:★★★☆☆
今、「バーチカル・ボートエギング革命」が起きようとしている。←大高のヤツ、大げさなこと言いやがって。
これはショアからのエギング・テクニックをボート釣りに活かそうというものだ。いわゆる「船アオリ」はエギングよりずーっと昔から行われていたが、あまり大きな変化は見られない。それに対して、ショアからのエギングは短期間に、より大きな進化を遂げてきた。縦と横の攻め方の違いはあるにせよ、ターゲットは同じだから、タフコンディションで培われたエギング・テクニックはボート釣りでも威力を発揮するだろう。
それを確かめるべく、我々は愛知県赤羽根港へ向かった。同行したアングラーはエギング・エキスパートの野呂兄弟と松井夫妻。現地では東海ルアー界のパイオニアである寺田さんと合流した。それから、お世話になった船宿は丸万丸さん。探求心旺盛で、ルアーフィッシングにとても理解のある船宿だ。
レポーターの大高
午前中はカワハギ船に同乗させてもらうことになった。この日使用したロッドは12月下旬に発売予定の PALMS エクスプレション Eモデル EXGC-603E のプロトタイプ(2ピース)。軽量、高感度でバットパワーのあるグラファイトブランクにPE対応のチタンガイドを螺旋状に取り付けたスパイラルガイド仕様だ。グリップもベストな長さにセットされ、おそらく製品はワンピースでの発売になるだろう。
ポイントに到着して1投目。いきなり野呂兄弟の弟、昌君にヒット。続いて兄のBOBさん。本当にこの2人はすごい。『これは本日アオリ日和に間違いなし!』と思いきや、そのあとは渋かった。船長の話では、前日までの数日間、海が荒れていたらしい。おそらく底荒れでイカの活性がイマイチだったのだろう。しかし、苦戦しつつも午前中だけで全員が1〜4杯のアオリイカをキャッチすることができた。
とにかくこのロッドは使いやすい。ガイドをスパイラルにして、先端部のガイドを下向きにしたおかげで糸絡みがまったくないのだ。しかも、軽量なゆえ疲れず、パワフルなブランクがエギを思い通りにアクションさせてくれる。シャープなシャクリやダート、細かいシェイキングも思いのままだ。
スパイラルガイド仕様
また感度も抜群で、中間シンカーを使用しているにも関わらず、イカのアタリが明確に手元まで伝わってきた。今までのボート用アオリイカロッドは、ティップにグラスソリッドを用いた乗り調子がほとんどだったが、このロッドはコンセプトがまるで違う。イカがエギに触った瞬間、手元でアタリを感じて即座にアワセを入れられる「超高感度」が売りなのである。
満を持して登場したPALMSのボート用エギングロッド。開発に時間をかけただけあって、他社の製品とは明確に一線を画す。このロッドの発売が待ち遠しいぞ。RISEに入荷する10本のうち、1本は私がゲットしたいと考えているので、ご予約はお早めに!!(多分、あっと言う間に売り切れます)
Tel: 0463-24-3611
さて、午後はルアー船ということになった。ライトジギングとバーチカルエギングの2本立てだ。と言ってもポイントは同じだから、どちらをやってもかまわない。私はジギングタックルも用意していたが、魅力的なこのロッドを持ち替える気になれず、午後も引き続きバーチカルエギングに専念することにした。午後は私達の他にもアオリ狙いの人が乗船するので、ニュースタイルの優位性が実証されるかもしれない。
午後・・・案の定、アオリイカの時合いが来た。我々6人だけで30杯以上のアオリイカをキャッチ。従来通りの釣り方ではオデコも出たから釣果の差は歴然だ。決して釣り座が良かったからというわけではない。キレのあるアクションで効果的にアピールできた成果だと思う。
ダートマックスなら縦の釣り
でもエギをダートさせられる
特に野呂兄弟の釣りは圧巻だった。必ず誰よりも先にイカをヒットさせたし、誰よりも大きなイカをキャッチした。キャスティングの上手いアングラーはバーチカルエギングも上手い。これでキャスティングのテクニックがバーチカルエギングにも有効であることが実証されたと言えるだろう。
ということで今回の釣行は大収穫のうちに無事終了。遠州灘、そして相模湾にも言えることだが、今年は海水温の低下が遅れている。水温が下がってくるこれからがディープエリアを攻めるバーチカルボートエギングの最盛期。皆さんも是非この釣りに挑戦してほしい。ルアーアングラーならではのニュースタイルを広め、さらに発展させようではありませんか!
なお、これからRISEでもバーチカルエギングの企画をドンドン行う予定です。興味のある方は是非ご来店ください。
ラインは1m毎にマーカーが入っているVARIVAS AVANI エギングの1.5号。ショアからのエギングなら0.8号や1.0号でも良いが、バーチカルエギングは同じレンジを攻める釣りなので、ラインの一ヶ所にかかる負担が非常に大きい。だから、1.5号か2.0号がオススメ。
レンジシンカー(YO-ZURI)
中間シンカーは YO-ZURI レンジシンカーの10号。このレンジシンカーの良さは第一に引き重りが少ないこと。エギをテクニカルにアクションさせるには抵抗の少ないシンカーが一番だ。次にリフト時とフォール時に回転しないこと。そして船べりに置いても転がりにくいことが挙げられる。これらの条件をクリアした YO-ZURI レンジシンカー。さすがにイカ釣りのパイオニアは良い道具を出してくれる。
シンカーのサイズは8号と10号があれば十分。それ以上重いとシャープなアクションが付けにくい。潮流が速くないかぎりはアクションを優先させた8号がいいだろう。PEとシンカーのノットはオフショアスイベルノット。ダブルラインを作り、さらにそれをフォースラインにしてシンカーを取り付けた。(これはお店でお教えします)
リーダーは VARIVAS フロロリーダー25lbを3ヒロ。基本の長さは4m〜5m。この釣りの場合、太さは釣果にあまり影響しない。25lbで問題ないだろう。エギはアオリーQ・エギ王Qの3.5〜4.0号とダートマックス3.5号を使用。詳しくはお店で!!
最後に大サービスのモロ画像
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