RISE Fishing Report

シイラもいいけどマッチャンもね

2000年8月9日

対象魚:シイラ、マツダイ、ワカシ
場所:相模湾、平塚市(庄治郎丸)
釣果:★★★★☆

今日は、朝からシイラをやるには持って来い、といった条件。ベタ凪、無風で船が止まるとムッとするほどの天気。庄治郎丸の新艇、5号に乗り、いざビッグワンを求めて。

マツダイ

先日、城ケ島方面が良かったという情報を元に進路を東へ取った。途中、小さいながらもナブラを発見。どうもシラスを追い回しているペンペンシイラのようで、1ヶ所でモゾモゾしている。シイラの場合、シラスのような小さいベイトフィッシュを追いかけていても、活性が高いせいなのか、12cmのボブペンにも果敢にアタックを繰り返す。朝から爆釣モード突入。今日は何か良いことが起こるかも。

魚の活性も渋くなってきたので、前方に見えるブイを目指す。あそこにいたのだから、ここのブイも入れパクだ、と誰でもそのような予測がつく。ポイントに着くと、やはりブイの周りにはペンペンシイラが引き波を立てて泳いでいる。

合図とともに一斉にキャスト。出て来る、出て来る、ペンペンシイラが興奮状態のトラ模様を出しながら果敢にチェイス。船上は狂喜乱舞。みんなが入れ食いモード。

そこで、少しブイから離れた所へ何気なくキャスト。テンポ良くボブペンがドッグウォークを繰り返し、ブイの横へ来たと思ったら、バシャッと水柱が。

「ヒットー!」の声とともに魚がジャンプ。んっ?なんか変。シイラとは違い、長さが短く色も汚い。もしや・・・。うっそー、これってラッキー!!そうなのだ。仲間内で狙っても、臆病でなかなか釣ることの出来ない、マッチャンことマツダイがヒットしたのである。

説明しよう。マツダイは、タイとはいうものの、見かけはブルーギルとティラピアを足して二で割った様な姿をしている。性格がとても臆病なのか、神経質なのか分からないが、船が近づくと一目散に逃げてしまうほど気の小さい魚なのだ。だから、コイツを釣る場合、遠くから見つけロングキャストで狙わなければならない。

ただし厄介なことに、潮目に溜まっている海藻の下か、漂流物の下にスーパータイトに付いているため、余程気をつけないと見つけることは出来ない。それだけに、とても貴重(勝手に思っている。)な魚なのだ。 仲間内では、海藻の固まっている潮目を発見すると、シイラよりもこっちのマツダイゲームのほうが人気があるくらい。

それもそのはず。ルアーに追ってはくるが、神経質なもので、相手に悟られれば即効逃げてしまうし、口が硬くてバイトまでには持ち込んでもフッキングが難しい。

だが、一度でもマツダイをヒットさせてしまうと、もう虜。見かけによらず、ヒットするとジャンプはするは、パワーのある突っ込みを繰り返すはで隠れファンは多い。海藻ビッシリの最高の潮目でも、9cmクラスのスリムミノーを持っているヤツはマツダイハンターかも。マジ、ホント面白いよ。

でも、狙って釣るのは相当難しい。そうだな。シイラの100倍は難しいな。それだけ数も少ないし、余程気をつけていないと、海藻なのかマツダイなのかわからないからね。おっと、あまりの嬉しさに話がだいぶ反れちまった。

シイラ

そう、まだ港を出てから2時間も経っていないのにすでに船上には満足顔のアングラー。 「ペンペン釣って、満足するなー!今年はデカイのがいるんだぞー。そいつらを狙っていけー!」とは、臆病な私には言えません。みんなが楽しければいいのです。ハイ。

フライングブリッジからポイントを探していると、またもやペンペン軍団登場。ペンペン入れパクモードスタート。

そんな時、祈り?が通じたのか、ミヨシでペンペンと戯れていたMr.トゥイッチャー山タンこと、山本さんのペンシルにどデカシイラがバイトしてイヤイヤしている。

でも、フッキングをする素振りも見せない。おいおい、と思っていると慌ててフッキング。がっ、無残にもペンシルは空中に舞った。「何してんだー」と激を飛ばすと、「手前のペンペンを見ていて、他のペンペンが食ってるのかと思った」んだって。「そうしたら、モンスターシイラが首振ってたから慌ててフッキングしたけど・・・アハハハー」だって。

皆さんも、自分のルアーから目を離さないようにね。その後は、沖へ出てみるがポイントも無し。もう一度進路を東に取ると、潮目を発見。ゴミもバッチリ、先ではシイラが跳ねまくっている。もちろん、ここでも入れパクモードに突入。

すると、またもや前方から三角波を引きずったビッグワンか?山本キャスト。バイト、フッキング、スッポン!ガラガラとミヨシから崩れる山タンでした。その後「今日は何をやってもダメだ」を連呼。そんな日もあらーな。気にしない、気にしない。

港へ戻る途中、巨大なナブラに遭遇。なんと、それはワカシのとてつもないナブラ。もちろん、水面をスキップさせてもヒット、ジギングしていてもヒット。

だが、やっぱり西ちゃんやってくれるぜ。そんな中でも、アンディーゲッチュ。アンディーとはフグのこと。お寒いギャグだけど・・・。この日から、西ちゃんはアンディーと呼ばれるようになった。今度、お店で山西さんに会ったら、「アンディー」って声をかけてあげてね。

この日は、シイラ、マツダイ、サバ、ワカシ、フグとレパートリーの豊富な一日でした。また、明後日乗らなくっちゃ。

マツダイ