RISE Fishing Report

鹿嶋、イーストジャパンルアー船バトル

2000年6月25日

対象魚:なんでもアリアリ
場所:茨城県波崎外港(第三幸栄丸)
釣果:★★☆☆☆

賞品はゲットできたのか?

6月25日、茨城県の波崎外港でイーストジャパンルアー船バトル2000が開催された。茨木、外房方面の船宿が波崎外港に集まり、なんと22隻、250名の参加者で盛大に行われたのだ。ターゲットは、ルアーで釣れる魚ならば何でもOK。つまりアリアリトーナメントである。

いつもお世話になっている鹿島の第三幸栄丸からRISEにもお誘いがあり、今回は総勢14名の大量エントリー。当日はあいにくの天気で、オフショアゲームには厳しい天候だったが、3時に鹿島港を出船して、4時頃、波崎外港へ到着した。

もう、すでに何チームか先着して、タックルの準備をしている。だが、今回は決められたターゲットがないだけに、各チーム何を狙いに行くかで頭を悩ましているようだ。我がチームライズは、前日100マイル地点でカツオのナブラに当たったという幸栄丸の情報を信じた。

出撃!

スタート時間の6時、港を出たところで各船一斉にスタート。しばらく沿岸を走ったところで沖へ向かった。シイラ、カツオを求めて船を走らせる。水温計を見ていると、だんだん水温が下がっていくではないか。

「これから上がっていくよ」という言葉どおり、水温が上昇しだした。23℃を差す当たりで群を探すが、風とウネリが強く釣りは困難。50マイルまで来たところで、帰着時間を考えてUターンした。

『沖に出たのは失敗か…』と思っていると、神様は我々を見捨てていなかった。高活性の鳥山ナブラを発見。俄然、船中は活気づき、みんなでタックルを準備。出船してから3時間、まったく釣りが出来なかったストレスを発散するように、キャスティング開始だ。レッドペッパーシーバックシーブレードでヒット連発。

だが、風が強く、すぐに流されてしまうのでファーストキャストしか釣りにならない。こまめに船を立て直すが、群の移動も速かった。「あっちだ、こっちだ」と移動を繰り返していると、至近距離でデカイ魚が跳ねるのを目撃。

『10キロオーバーのキハダか?!』

すぐさま原田さんがキャスト。すると、リトリーブと同時にロッドが音を立てて絞り込まれた。が、次の瞬間、ティップは虚しく空を差した。ルアーを回収してみると、フックが見事に伸ばされている。しかし、残念がっているヒマはない。

「また出たー!」

キャストしようと振り向くと、三角背ビレがピョンピョン。今度はイルカの大群だった。普段なら、のんびりドルフィンウオッチングとなるところだが、トーナメント中に現れると、これほど厄介なものはない。ナブラはあっと言う間に蹴散らされ、仕方なく港へ船を向けることになった。

しかし、20マイル地点で、またしても巨大な鳥山を発見。正体はサバだったが、サバだからとリリースを繰り返したアングラーは、あとで泣きを見ることになった。アリアリトーナメントだから、サバも列記としたターゲットの1つだったのだ。

戦い終わって

港に戻り、早速検量開始。我がチームはカツオを4本ゲットしていたが、大会本部からゲスト選手はエントリーできないと言われてガックリ。結局エントリーできたのは木元さんのカツオ1本だけ?・・・と思いきや、内藤さん、エムズの横島さん、西條さんはサバの部にエントリーすることができた。

『そうか、サバでも良かったんだ』

ここで初めて気付いた人も多かった。最終結果は、カツオの部で木元さんが2位、サバの部で内藤さん、エムズの横島さんが同サイズで1位らしい。二人が喜んでいると、そこへ審判がメジャーを持ってきて・・・なんと、たった5ミリの差で内藤さんが優勝。もちろん、その後、2人の間に亀裂が入ったのは言うまでもない。

我々を乗せた第三幸栄丸もキャプテン賞2位をゲット。このあと豪華商品のオークションもあり、なごやかに無事終了となった。この模様は、釣りビジョンでも放映されるので、ご覧になってはいかがでしょう。