RISE Fishing Report

二兎追う者は怪魚に遭遇!

2002年3月13日

対象魚:アオリイカ、バラムツ
場所:伊豆半島(沼津沖・バラムツ)
釣果:★★★★★

今回はシーズン突入のデイライトエギング。昨年のデータを見ると3月中旬から釣れはじめている。今年も、ちらほらデイライトエギングの釣果が聞こえはじめた。夕方からバラムツの予定だったので、それまでの間、伊豆のアオリをチェックしてみよう。

今回の参加者は、私と毎度お馴染みのイカオヤジ、そしてアオリイカ初挑戦の近藤時子さん。近藤さんは昨年、庄治郎丸でメーターオーバーシイラをビシバシゲットしている実力の持ち主だが、アオリイカ初ゲットはなるのか?

近藤時子

3人は7時に平塚を出発した。無風、べた凪のアオリ日和である。目的地は下田周辺。が! あれだけ静かだった海が熱川あたりからザワつきはじめ、稲取を越えると、北東風が強くなってきた。

まずは見高港をチェック。到着10:00でちょうど干潮時。それも大潮。水が無い。数投のチェックで移動。板見港も見たかったが、向かい風で釣りになりそうもなかった。

定番の福浦堤防へ移動。ここも風はあるが他のポイントよりマシである。まずは手前内側のシャローをチェック。最近お気に入りの餌木王3.5号。このエギはトゥイッチをするとダートだけでなく、ヒラ打ちしてくれるのでアピール力が強い。

ピンク、茶、グリーンとカラーローテーションを繰り返すが反応なし。今度は外側のディープエリアをチェック。もう、海藻も十分に繁茂しており条件は良さそう。表層、中層、ボトムと上から下へとアオリイカのスクーリングレンジを探っていく。

中層からボトム付近をさぐっていたとき、軽くラインが走った。フッキング!でもヒットまで至らない。もしかしたら、バイトではなく、潮でラインが引かれたのかな?と思い餌木を回収していると、餌木の後ろに黒い物体が追いかけてくる。やっぱりアオリだったんだ!

ボディーを真っ黒にして、やる気はありそうなのだが、餌木の一歩手前まで来て帰ってしまった。まだ、水温が低いのか、活性が低いのか・・・。ここではこの一杯を確認しただけだった。今日はチェックである、無駄な時間はもったいない。向かいの堤防、犬走島堤防へ移動。

ここでは風が追い風になるため、広範囲に探れる。シャロー、ディープとチェックするがやはり反応がない。まだシーズンが早いのか、潮が引きすぎているのか・・・?「移動!」

今度は南伊豆の大瀬。ここは問題外。浅すぎて釣りにならない。もう、やめた、やめたー! 気晴らしに、石廊崎のジャングルパークへ遊びに行った。ここではピラルクーの餌付けができるというので、私の我がままで付きあってもらった。

石廊崎ジャングルパーク

ピラルクーの餌付けに興奮していると3時チョイ前ではないか! いかん! チェックしたかった西伊豆を諦め、沼津へ直行! 間に合うか・・。

5:15。ギリギリセーフで出船時間に間に合った。今度はバラムツだ。今日は凄いハードスケジュール。ここで、遠藤君達と合流。大学の釣りサークルのメンバー4名、合計7名での仕立てである。船は江之浦港の祥運丸。6:00前、出船。

いつもバラムツに来るときってこんな天気なんだよなー。南風でウネリあり。30分程の航程でポイント到着。「ハイどうぞ」の合図でゲームスタート。80〜120mのレンジをチェック。

指示棚の80mまで一気に落としたら、120mまでの間を細かく段を付けながら落としていく。そして、バイトがなければスローピッチ&ステイで誘いをかける。

今回は、仕立てなのでタックルは自由。今回もベイマティックBVC-602 & PE 1号のウルトラライトタックルで遊んでみた。100mまで来たとき、送るラインがフワッとふけた。即、フッキング。ベイマティックが強烈なカーブを描いている。「100m!」とヒットレンジを指示すると、バイトが連発、近藤さんのコーラルスターも満月。ここで、1人パターンを掴めないのがイカオヤジ。バラムツ初体験で頭の中は?????

「もぉ〜っ!」と半分切れかかっている。駄目押し、遠藤くんにもヒット! が、あれ? ど〜したのかな? 笑って誤魔化したってダメです! 入れ食い状態の中、棚を20m下げて探っていると先程より重量感のあるバイト。一呼吸置いてフッキングすると根がかりのような感触。デカイ。

珍しく慎重な10分程のファイトの末、あがってきたのは20kgクラスのバラムツ。たのしー!やっぱ、ライトタックルでしょ!

これに刺激され、近藤さんもベイマティックでチャレンジ。近藤さんも見事10kgクラスをキャッチ。未だ、バイトのないイカオヤジ。バラムツのコツを教えてあげた途端、バイト連発。

「バラムツなんか、簡単じゃーん!」って、オイオイ、さっきと言ってること違うじゃんかよー。釣り人って、なんて現金なんでしょ。入れ食いのときほど時間の経つのは早いもんで、その後、あっという間に沖上がりの時間となってしまった。

「ねえ、来週もバラムツ、行こうよー」とイカオヤジ。ダメ! 来週はアオリイカなんだから!!